Miami Heraldのスペイン語版の記事によると、請求額は16ドルから300ドルに及んでおり、身に覚えがない乗車で料金を請求された場合もあるという。
車内での嘔吐に関しては、タクシー会社も一定額の請求を行なっている。ウーバーの場合は乗客が飲み物をこぼしたり、嘔吐によってシートを汚した場合は80ドルを請求するとのポリシーがある。また、大量の体液(尿や血液、吐瀉物)により内装にダメージを与えた場合、この料金は150ドルに跳ね上がる。
ウーバーの広報担当は取材に対し次のように述べた。「不正請求は当社のガイドラインに違反している。顧客からクレームがあった場合は調査を行ない、不正が発見された場合はただちに適切な対応をとる」
匿名のジャーナリストの話によると、彼女はウーバーに配車を依頼したが車が来なかったためキャンセルしたという。その後、別のドライバーの車に乗車後、請求額を見るとキャンセルしたドライバーから16ドルが請求されたという。さらに、6ドルのキャンセル料と、車内での嘔吐を理由に150ドルが課金されていた。
Heraldの記事によると、彼女は合計4通のメールを送信した後、ウーバーに払い戻しに応じさせたという。ウーバー側はドライバーが顧客を乗せずに車両を運行し、不当な請求を行なったことを認めた模様だ。また、別の乗客は一晩で2回の嘔吐料金を請求され、300ドルを請求されたが、2回とも不正請求だったという。
ウーバーはHeraldの取材に対し「1日あたり1500万件の乗車数がある中で、残念ながらこのような不正を完全に防ぐのは難しい」と述べている。
これに関してはニュースサイト「Gizmodo」の記者も同意見のようだ。ウーバーは膨大な数のドライバーや乗客を抱えているが、オペレーションの大半は問題なく行なわれている。さらにいうとウーバーのドライバーの大半は善良な人々であり、彼らは低賃金の業務でなんとか生活を成り立たせようと苦闘しているのだ。
身に覚えがない乗車や嘔吐による不正請求を防ぐための最善の手段は、クレジットカードの利用履歴をこまめにチェックすることだ。また、心あるウーバーの乗客らはドライバーに対する気づかいを忘れず、チップは多めに払うべきだ。チップは現金で手渡すほうがいいだろう。