3. 「自己紹介をしてください」
直近の職務や、キャリアでの最も大きな達成事項、強みや弱み、志望理由、そして「自己紹介をしてください」などの基本的質問に答える様子を録画しよう。動画で自分の答えを聞いてみる。もっと簡潔に、30秒以内で答える方法はあるだろうか? 無理だと思うかもしれないが、30秒は実はかなり長く感じられる時間だ。テレビインタビューの経験がある人なら分かるだろう。
パンチが効いていて明快で、説得力があり、的を射た答え方をしなければならない。質問に一言で答えてしまっては最悪だが、延々とした演説も同じく良くない。面接では、会話をすること。詳細な説明は、面接官から追加で質問されたときに付け加えることができる。
4. 「ACT」で印象アップ
模擬面接の録画を見る際には、自分の「ACT」のパフォーマンスを考えること。ACTとは、「偽りのなさ(authentic)」、「つながり(connecting)」、そしてあなた自身が持つ「味わい(taste)」のことだ。
「偽りのなさ」とは、自分の人となりや人生経験をそのまま忠実に体現していること。また、「つながり」を作れば面接官はあなたに共感でき、面接官と信頼関係を構築できる。そして、面接官があなたの「味わい」を感じとれれば、あなたが会社に貢献できることや企業文化への合致度を、面接官がより深く理解できる。
「ACT」を改善すれば、面接官に好意を持ってもらいやすくなる。あなたの信用性や適性など、面接官が決定的な決断を下すのには、ほんの数秒しかかからない。
5. ビデオ通話面接を見くびるな
対面での面接が得意だからといって、電話面接やビデオ通話面接も同じようにこなせると思わないこと。面接でのテンションや答えの長さ、話すスピードを調整する必要があるからだ。特にビデオ通話を使った面接の場合、リハーサル時には、本番で技術的問題に泣かされないようあらゆる問題を想定して準備しておこう。
友人とスカイプ通話を練習し、背景に面接官の気を散らせるものが入っていないか確認し、肩より上しか見えない状態だったとしても頭からつま先まできちんと服を着ること。私が面接したある候補者は、上半身はブルックス・ブラザーズ製の服を着ていたが、急に立ち上がって扉を閉めなければならない状況になったとき、腰から下はトランクスだったことが分かった。準備不足な状態をさらさないことが大切だ。
模擬面接の様子を撮影し、その映像を分析して改善点を見つけるには時間がかかる。しかし、次の大事な面接に備えて、ビデオ撮影に取り組んでみてはどうだろう? やるかどうかはあなた次第だ!