ビジネス

2018.07.31

日常会話からできる「やりがい」を見つけ、高める方法

Pressmaster / Shutterstock.com


その際の基本的な問いが3つある。

1. 自分は何が得意か(能力や才能に関する自己イメージ)
2. 自分は何をやりたいのか(欲求・動機に関する自己イメージ)
3. 何をしている自分に意味を感じるか(意味・価値に関する自己イメージ)

これらの問いを真正面から突き詰めていくのは、「やりたいこと」が明確でない人によっては結構しんどい。しかし、こうした問いを考える機会があると、自問自答することが増え、直面している仕事の見方が変わるかもしれない。

日頃のフィードバックも参考に

「他の人は大変と言うけれど、自分はこの業務は苦もなくできる」「あのお客さんが言っていたことを是非実現してみたい」など思うだけで、仕事への取り組み方は変わるだろう。この状況は、キャリア面談だけではなく、日常の会話からつくり出すこともできるはずだ。

上司が一言「Aさんはこういう場面で力を発揮するよね」とフィードバックしてあげたり、「Bさんは今日のお客さんが言っていた言葉をどう感じた?」と投げかけたりすることが、考えるきっかけになる。

自分の行動に自覚を高めることは、「内的キャリア」向上への第一歩と言える。「内的キャリア」が充実すると、本人のモチベーションも、仕事や会社へのコミットメントもあがる。そのサイクルを、日常の会話からつくり出してみてはどうだろうか。

連載 : 人事2.0 ──HRが作る会社のデザイン
過去記事はこちら>>

文=堀尾司

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事