ささいなことが人生を変える 思い通りに生活を送るためのアドバイス

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「また『マーケティングをすべき』という考えもある意味で破ってきた。ビジネスを始めたばかりの頃は、売り込みのためあらゆることをするものだと思うし、私にもそういう時がある。しかし、私は営業活動をしていると憔悴(しょうすい)してしまう。そのため、自分の直感を重視するようにして、マーケティングなど自分に合わないことはしなくてもよいと考えることにした。直感に逆らったことをすると、毎回良くない結果が出ることは分かっているから」

思い通りの生活を送る最高のメリットとは

「毎朝寝坊ができること。世界で最も素晴らしいことだし、私は朝が苦手。私には4歳になる娘がいる。彼女はたとえ起きていても、学校に行くまでは自分で遊んでいなければならないことを知っている。自然に目を覚まし、起きたいときに起きるのは最高の感覚なので、ささいなことだが人生を変えてくれた。昔は自分が起きたいときに自然に起きることができず、いつも睡眠不足だった」

「予約は入れたいときにしか入れないし、顧客は増やしたいときにしか増やさない。少し忙し過ぎると感じるときは、たとえ1カ月の売り上げ目標を達成していなくても、何も予定を入れないことにしている」

思い通りの生活を送りたいと思っている女性へのアドバイス

「人間の脳には保護機能があり、やりたくないことでも結局してしまうことが多い。そうしないと悪い結果が起きると感じてしまうからだ。理性では何も起きないと分かっていても、脳の原始的な部分が理性に勝り、感情に支配されてしまう。あなたがこういう状態であれば、全てを一度に変えるのではなく、少しずつ変化させることを勧める。小さなことを徐々にやめる許可を自分に与えること」

「私の顧客には、自分のためにならないと分かっていても、どうしても物事を完了させたり整理したりしないと気が済まない女性がいる。そのせいで、彼女は疲れ果てている状態。終わらせる必要がある作業、逆にやらなくても大丈夫な作業はだいたい理解できているのに、彼女は大きなストレスを抱えていて、多くのことを考え過ぎている」

「私は彼女に『車の中にチューイングガムの包み紙がある状態を、1日は放置しておくこと。動かさないように努力して』と伝えた。彼女の脳に、終わらせなくてもよいことをする必要はないと気づかせて、小さなステップを踏み、脳が理性に追いつくよう訓練することが役に立った」

翻訳・編集=出田静

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