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サカナクション 山口一郎

20世紀型の資本主義社会が限界を迎え、次々に進化するデジタルテクノロジーが、社会のあらゆる常識を覆し始めている。

そんないま、生まれたときから世界とつながり、お金でもモノでもない「豊かさ」を求める若い世代がいる。彼らは、少し上の大人たちとは違ったやり方で未来のあたりまえをつくろうとしている。

Forbes JAPANでは、次世代を担う30歳未満のイノベーター30人を選出する特集「30 UNDER 30」を8月22日よりスタートする。

本特集では、「Business Entrepreneurs(起業家)」「Social Entrepreneurs(社会起業家)」「The Arts(アート)」「Entertainment & Sports(エンターテイメント&スポーツ)」「Healthcare & Science(ヘルスケア&サイエンス)」の5つのカテゴリーを対象に、計30人のUNDER30を選出。

選出にあたって、各カテゴリーに第一線で活躍するOVER 30を迎え、アドバイザリーボードを組成。彼らに選出を依頼した。

「Entertainment & Sports」部門のアドバイザリーボードのひとりには、現代の音楽シーンを牽引するサカナクションの山口一郎氏が就任。「30 UNDER 30」の発表に先立って、山口氏に、自身の20代を振り返ってもらった。

悔しい思いをたくさんした、北海道での20代

僕は17歳のときに、地元の北海道でいまのレコード会社(ビクターエンターテインメント)と契約しました。その頃、ビクターにはメジャーデビューする前のアーティストを育てる「育成部門」があったんです。

当時はミリオンを記録するアーティストも少なくなかった時代。CD全盛だったから、少しでも未来のあるミュージシャンはどんどん事務所と契約をしていて。僕たちもそのうちの一つでした。

でも、なかなかデビューできなかったんですよ。結局、メジャーデビューまで10年かかりました。それまではずっと、アマチュアとしてライブをする生活でしたね。

インディーズ時代は悔しい思いをたくさんしました。中でも、年に1度、ビクターが主催する全国規模の「新人発掘ライブ」に出たときのことはよく覚えています。

僕たちは、自分たちのことを「全国で最高のバンドだ」と思っていたんです。演奏も完璧だった。よし、これで売れる! 自信はありました。

でも、審査が始まるとディレクターが誰ひとり、手を挙げてくれない。僕にとっては「何だ、このバンド」と思うバンドばかりがデビューすることになり……。その時はひどく落ち込みました。

文=明石悠佳 写真=小田駿一

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