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I write about the future of books and the business of storytelling.

SGM / Shutterstock.com

アマゾンは7月18日、北米のキンドルサービスに「Buy For Others(他の人のために買う)」機能を追加した。これは電子書籍をファンや関係者に献本したい著者にとって、非常に役立つ機能といえそうだ。

新機能の追加はキンドルのセルフパブリッシングサービス「Kindle Direct Publishing(KDP)」の利用者にメールで通知され、詳細はKDPのヘルプページに記載されている。

Buy For Othersはソーシャルメディアを通じた電子書籍の無料配布や、イベントでの活用が想定され、本を送られた側は著者から受け取ったリンクから無料で書籍を楽しめる。対象となるデバイスはキンドルに対応する全ての製品となっており、リンクの有効期間は60日とされている。著者は自身で購入した書籍代金からも、通常と同額のロイヤリティが受け取れる。

この機能は個人でセルフパブリッシングを行なう著者がマーケティングを行なう上で、強力なツールになりそうだ。しかし、一部の著者の間からはこの機能の有効性を疑問視する声もあがっている。

複数のセルフパブリッシングの著作を持つDavid Gaughranは「PDFで配れば無料で本の宣伝ができる。わざわざこのサービスを利用する意義が見い出せない」と述べている。

また、複数冊を一気に購入することで、ランキングが操作される危険があるとGaughranは指摘している。「まとめ買いによって、特定の書籍が一気にベストセラーランキングに入ることも考えられる。アマゾンはBuy For Othersからの売上が、ランキングに影響を与えない施策を講じるべきだ」とGaughranは述べた。

編集=上田裕資

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