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2018.07.24 11:00

バフェットの「寄付戦略」について知りたい4つのこと

ウォーレン・バフェット(Krista Kennell / Shutterstock.com)

ウォーレン・バフェット(Krista Kennell / Shutterstock.com)

米著名投資家ウォーレン・バフェットは、富の創出と深くかかわっている。そして、寄付についても同様だ。投資会社バークシャー・ハサウェイの会長兼最高経営責任者(CEO)であるバフェットは先ごろ、34億ドル(約3779億円)に相当する自社株を5つの慈善団体に寄付した。

バフェットが今回、自社株を寄付したのは以下の団体だ。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団、スーザン・トンプソン・バフェット財団、シャーウッド財団、ハワード G. バフェット財団、ノボ財団

バフェットは2006年、自社株を社会に有意義な影響を与え、社会的利益をもたらす慈善活動に寄付することを約束。存命中または死後に資産の半分以上を慈善活動に寄付することを誓約する「ギビング・プレッジ(寄付誓約)」にも署名している。

寄付に関する4つの質問と回答

1. バークシャー株のうちどの程度までを寄付?

バークシャー・ハサウェイによれば、保有する自社株を売却したことがないバフェットは、自らが持つ自社株を段階的に全て慈善団体に寄付する計画だ。

2. 特定の財団に寄付する理由は?

バフェットは2007年、寄付は主に自身の家族が運営する財団と、ビル・ゲイツの財団に対して行いたい考えを明らかにした。信頼できる人たちであり、賢明で活力があり、自らの資産によって社会のための活動を行っているということが主な理由だ。

3. 「ギビング・プレッジ」とは? 誰が署名?

「ギビング・プレッジ」は、2010年にビル・ゲイツと妻のメリンダ、ウォーレン・バフェットが始めた慈善活動。世界中の富豪とその家族が社会にお返しをするために、「総資産の半分以上を慈善事業に寄付する」ことを公式ウェブサイト上で宣誓する。

これまでに宣誓をした富豪は、以下を含め22カ国の183人に上る。

・ マイケル・ブルームバーグ(ブルームバーグ)
・ リチャード・ブランソン/ジョーン・ブランソン(ヴァージン・グループ )
・ マーク・ザッカーバーグ/プリシラ・チャン(フェイスブック)
・ レイ・ダリオ/バーバラ・ダリオ(ブリッジウォーター/ヘッジファンド)
・ ポール・アレン(マイクロソフト)
・ テッド・ターナー(CNN)
・ ネイサン・ブレチャージク/エリザベス・ブレチャージク(エアビーアンドビー)
・ リード・ヘイスティングス/パティ・クイリン(ネットフリックス)
・ デービッド・ルーベンシュタイン(カーライル・グループ)
・ ピート・ピーターソン(ブラックストーン)
・ スティーブン・ケース/ジーン・ケース(AOL)
・ アーサー・ブランク(ホーム・デポ)
・ サラ・ブレイクリー(スパンクス)
・ ロバート・スミス(ビスタ・エクイティ・パートナーズ)
・ トム・スタイヤー/キャット・テイラー(ファラロン・キャピタル)

4. ギビング・プレッジが支援する主な慈善活動は?

支援活動の内容は、貧困削減、難民支援、災害救助、国際保健、教育、女性・少女のエンパワーメント、医学研究、芸術と文化、刑事司法改革、環境の持続可能性など、多岐にわたる。

編集=木内涼子

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