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音楽、メディア、エンターテインメントビジネスを担当。

ボーカルのデイヴ・グロール(Scott Legato by Getty Images)

フー・ファイターズは先週のニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われたライブで数曲のカバーを披露した。その中には1980年のビリー・ジョエルのヒット曲「ガラスのニューヨーク(You May Be Right)」も含まれていた。

「実はこの曲のことはあまり知らなかったんだ」とフロントマンのデイヴ・グロールは話した。「でも、ビリー・ジョエルのホームグラウンドで演奏するんだから、彼に敬意を示さないとな」

フー・ファイターズは今年のフォーブスの最も稼ぐ著名人ランキング「セレブリティ100(Celebrity 100)」で、年収4700万ドル(約52億円)で53位につけ、65位のジョエルを上回った。さらに、もっと驚きなのが、今最もストリーミングで稼ぐドレイクと同等の稼ぎがあったことだ。ドレイクの年収はフー・ファイターズと同額の4700万ドルだった。

フー・ファイターズとドレイクは音楽ジャンルやビジネス戦略の上で対照的な存在だ。ドレイクは毎週のようにチャートの記録を更新し、彼の楽曲はこの1年間で60億回もストリーミング再生された。これはフー・ファイターズの10倍以上の回数だ。

一方でドレイクは今年のランキングの調査期間(2017年6月からの1年間)に、ライブを10回しか行っていない。彼の稼ぎの多くはストリーミング再生とエンドースメント契約料からだ。

対照的にフー・ファイターズはニューアルバム「コンクリート・アンド・ゴールド」がビルボードで1位になるも、ゴールドディスク認定には届かなかった。しかし、年間で71回のライブを行い、1回平均100万ドルの売上を上げている。

しかも、フー・ファイターズの年収は今回、3900万ドルのストーンズを上回っている(ただし、ストーンズはライブを17回しか行っていない)。

世界中のスタジアムを満員にするフー・ファイターズは、ロックの伝統を現代に受け継ぐバンドの筆頭と言える存在だ。

「みんなはロックンロールが好きだからここに来たんだろ? 俺たちがプレイするのはロックンロールなんだよ」とグロールは聴衆たちに呼びかけた。

編集=上田裕資

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