米FDAにも呼びかけを開始
イクリソイの目標は、業界全体を変えることだ。100%植物性の防腐剤の開発に成功した今、カリフォルニア・ベイビーは自社商品の製造や販売を行う以外に、他のブランドやメーカーとライセンス契約を結ぶ可能性もある。「誰も作れなかったものを私たちは作り出した」とイクリソイは自負する。
イクリソイはまた、2016年から連邦議会や米食品医薬品局(FDA)に対し、スキンケア用品の成分表示や原料の安全基準の見直しを求めるロビー活動を行なっている。9月のカリフォルニア・ベイビー商品のリニューアルは、100%植物性商品の大量生産が可能であることを示すまたとないチャンスだ。
イクリソイは近いうちに新商品に化学合成物質が一切含まれていないことをFDAに証明し、100%植物性商品の法的な定義をFDAとともに考案するつもりだという。
「(植物性防腐剤を使った商品は)作ることが可能なだけでなく、効き目もあり、見た目も良く、売れる。『他に方法がないから』と言い訳し、いまだに有害物質を使い続けている大手企業に対してそう主張できるようになりたい」