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2018.07.25 18:30

「この分野で生きる」と決めなくてもいい? 若手起業家が先輩に聞いてみた


新居:目の前に現れたこと一つひとつに向き合うことで、次の道が拓けていったということでしょうか。

山田:「この分野でいこう」と決められるに越したことはありません。ですが私の場合は、「自分が巡り合った機会に対して、常に必死でフルコミットしてきたことで、見える道があった」という感覚なのです。

新居:何度でも挑戦したらいいとわかりつつも、「自分の道を決めてから進まなければ」と気負いがちな私たち世代にとって、励ましになります。自分で考え決めて切り拓いていくことはもちろん大切で、在り方のひとつではあります。

ただ、出会った人や機会に対してとことん向き合うことで拓けていく道があるということも、山田さんのお話を通じて感じたことです。変化に富んだ時代を生きていくヒントのひとつをいただけたと思います。本日はどうもありがとうございました。

【Questions】 

Q. 若手の頃抱いていた人生のビジョンは?

今も若手の気持ちでいますよ(笑)。20代の頃は、こういう人になりたいといった将来ビジョンを持っていた感覚はなく、自分がその時々関心を抱いたことに純粋に取り組んでいきたいという思いが強かったです。

Q. いま20代に戻れるなら、挑戦してみたいことは?

海外で生活をして、異文化を肌で感じたいです。特にイタリアに住んでみたいと思っていました。

Q. 働く女性に恋愛のアドバイスをください。

相手に期待しすぎないこと!(笑)


山田メユミ(やまだ・めゆみ)◎1972年生まれ。大学卒業後、化粧品の原料メーカーに就職。在職中に、個人の趣味で化粧品に関するメルマガの配信を開始。その反響をもとにコスメ・美容の総合サイト「アットコスメ」を企画立案し、99年にアイスタイルを共同創業する。セイノーホールディングス、かんぽ生命保険の社外取締役、丸井グループのアドバイザリーボード、経済産業省等の消費及びインターネット関連委員などを歴任。

新居日南恵(におり・ひなえ)◎1994年生まれ。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科で「家族の組織論」をテーマに研究中。2014年に「manma」を設立。2015年1月より学生が子育て家庭の日常生活に1日同行し、生き方のロールモデル出会う体験プログラム「家族留学」を開始。日本国政府主催国際女性会議WAW!アドバイザー、内閣府・文部科学省「内閣府の人間中心のAI社会原則検討会議」委員。

文=伊勢 真穂

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