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マーク・ザッカーバーグ(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグが2016年、米国大統領選挙に勝利した直後のドナルド・トランプに、祝福の電話をかけていたとの報道が浮上した。トランプ陣営はフェイスブックに対し、多額の広告費用を支払っていたという。

7月19日、「BuzzFeed」が掲載した記事で、フェイスブックの元社員やトランプの元選挙キャンペーンスタッフらが、2016年の大統領選でトランプを勝利に導くために緊密な連携をとっていたと述べている。

記事によると、この事実はフェイスブックの社内資料からも確認できたという。BuzzFeedのRyan Mac記者らは、関係者らのインタビューに加え、フェイスブック社内のプレゼン資料とメモを入手した。フェイスブックはトランプの選挙キャンペーンの支援を、同社のプラットフォームの利用方法を探る上での、重要なテスト機会とみなしていたようだ。

社内メモからは、フェイスブックが選挙キャンペーンの支援から得た教訓を「Test, Learn, Adapt(TLA)」と呼ばれるマーケティング戦略にまとめ、現在も広告運用に活用中であることが推測できるという。さらに、トランプ陣営がフェイスブック広告を活用し、有権者の投票意欲を高めることに成功したとの記載もあるという。

フェイスブックはまた、ここから得たノウハウを、現在の同社を悩ませるユーザーのプライバシー懸念の高まりを払拭する試み(Here Nowと呼ばれている)に活かそうとしているという。

BuzzFeedの取材に対しフェイスブックは、同社がサポートを申し出たのは共和党と民主党の両党だったと述べている。しかし、ヒラリー・クリントン陣営はこの申し出を断ったようだ。フェイスブックのグローバルポリシー及び政府担当のKatie Harbathは、次のような声明を発表した。

「当社はフェイスブックのプロダクトに関する知見を与え、技術的サポートを行なった。選挙チームは彼ら独自の判断により、当社のツールを利用した」

BuzzFeedの記事は、ヒラリー陣営が大統領選挙において、ソーシャルメディア活用をさほど重視していなかったことを示唆している。また、活用があったとしてもトランプ陣営ほどではなかったようだ。

今回の記事で最も注目すべきポイントは、ザッカーバーグが当選後のトランプに密かに電話をかけていたとされている点だ。ザッカーバーグは電話で、トランプの勝利を祝福したという。BuzzFeedはこの事実を3人の内部関係者に対する取材で確認したという。トランプ陣営は数百万ドルに及ぶ広告費用をフェイスブックに支払ったとされている。

今回の報道はデータの不正利用に対する批判の高まりに悩むフェイスブックに、さらなる追い打ちをかけるものだ。同社のビジネスモデルに対する不信感や、政治との関わりから生じる懸念はぬぐい去りがたいものとなっている。

フォーブスは今回の件でフェイスブックにコメントを求めている。回答が得られ次第、ここに記載する。

編集=上田裕資

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