サッカーと野球の人気は世界的に高く、今後も大幅な成長が見込まれている。サッカーのワールドカップ(W杯)の試合は2014年と2010年の大会でいずれも、世界中のおよそ32億人が観戦したと推計されている。決勝戦の視聴者数は、それぞれ約10億人だったとされる(先ごろ閉幕した今回大会については調査中)。
だが、そうした人気の一方で、財政面では依然として、NFLが優位を保っている。最新のランキングでも、50位までにNFLの29チームが名前を並べた。そのほかトップ50には、バスケットボール(8)、サッカー(7)、野球(6)の人気チームが入った。
米国内の人気のスポーツランキングでも、1位はアメリカンフットボールだ。今年初めに調査会社ギャップが発表した調査結果で「一番好きなスポーツ」を尋ねたところ、アメフトを挙げた人は37%(最もこの割合が高かった2006の43%からは下落)だった。2位はバスケットボール(11%)。次いで野球(9%)、サッカー(7%)となった。
高い人気を背景に、NFLはテレビ放映権料から多額の収入を得ている。CBSやNBC、Fox、ESPNをはじめとする各テレビ局が昨シーズンにNFLに支払った放映権料は総額およそ82億ドル(約9260億円)。各チームはこの中からそれぞれ、約2億5500万ドルを受け取っている。
ランキング
3年連続でランキング首位となったNFLのダラス・カウボーイズのチームの保有資産は、およそ48億ドル。昨シーズンの売上高は約8億4000万ドル、営業利益は約3億5000万ドルだった。
以下、上位10チームを紹介する(左から、チーム名、資産価値と前年比、種目またはリーグ名)。
1. ダラス・カウボーイズ 48億ドル(14%)/NFL
2. マンチェスター・ユナイテッド 41.23億ドル(12%)/サッカー
3. レアル・マドリード 40.9億ドル(14%)/サッカー
4. バルセロナ 40.64億ドル(12%)/サッカー
5. ニューヨーク・ヤンキーズ 40億ドル(8%)/MLB
6. ニューイングランド・ペイトリオッツ 37億ドル(9%)/NFL
7. ニューヨーク・ニックス 36億ドル(9%)/NBA
8. ロサンゼルス・レイカーズ 33億ドル(10%)/NBA
8. ニューヨーク・ジャイアンツ 33億ドル(6%)/NFL
10. ゴールデンステイト・ウォリアーズ 31億ドル(19%)/NBA
10. ワシントン・レッドスキンズ 31億ドル(15%)/NFL
フォーブスはNFLと北米アイスホッケーリーグ(NHL)、NBA、MLB、F1、各サッカーリーグ、全米自動車競争協会ストックカーレース(NASCAR)について調査を実施した。各チームの価値は、昨シーズンに関する調査から割り出したそれぞれの企業価値(資本と負債の合計)となっている。