カルト的人気の日本産ウイスキー、ついに米国上陸へ

(Photo by Jeremy Sutton-Hibbert/Getty Images)


ニッカはシングルモルトウイスキーで有名だが、「フロム・ザ・バレル」は本格的で豊かな香りと味わいを求めて作られた複雑なブレンデッドウイスキーだ。100種類以上のモルトウイスキーとグレーンウイスキーがブレンドされているが、全てニッカの余市・宮城峡蒸留所で製造されたものだ。これらはバーボンやパンチョン、シェリーバット、ホグスヘッドといった複数の種類のたるで熟成される。

アルコール分は103プルーフ(51%)と高いため、幅広い種類の味がうまくブレンドされている。また、3~6カ月追加で熟成させることで、ブレンドに調和が生まれる。

ホタリングのデニス・カー社長兼最高経営責任者(CEO)はリリースで「ニッカウヰスキーの『フロム・ザ・バレル』は日本国外でのベストセラー商品」と説明。「人々に愛されているこのウイスキーを米国で展開できることに喜びを感じている。全米のバーテンダーが、このウイスキーを基にした創造的なカクテルを作るのを見るのが楽しみだ」と述べている。

「フロム・ザ・バレル」は、ホタリングが輸入するニッカ商品として13点目だ。米国で購入可能な人気ブランドにはこの他、シングルモルトの「ニッカ・カフェモルト」、「余市」(年数記載なし)、「宮城峡」(年数記載なし)、「竹鶴ピュアモルト」がある。また、ジンやウオッカ、「カフェグレーン」を含むグレーンウイスキーも人気だ。

ちなみに、「カフェ」といっても、コーヒーとは何の関係もなく、これはニッカが1963年にスコットランドから輸入した「カフェスチル」と呼ばれる極めて旧式の珍しい蒸留機を使って製造していることを示したものだ。

編集=遠藤宗生

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