この遺跡では木の幹が柱のように立てられていたとされ、それが腐敗した結果、立っていた場所に肥沃な土が残ったようだ。その結果、周囲の植物が全て枯れたなかで、遺跡のあった部分だけはグリーンのサークルとして浮かびあがり、ドローンからの撮影で発見された。
遺跡を発見したのはアイルランドの歴史サイト「Mythical Ireland」を運営するアンソニー・マーフィー(Anthony Murphy)で、7月10日にドローンからの空撮で発見した。
アイルランドの「National Monuments Service」の考古学者Michael MacDonaghによると、発見された遺跡には2つのサークルがあり、幅は150メートルほどで、4500~5000年前のものと推定されるという。
遺跡はニューグレンジのユネスコ登録世界遺産「ブルー・ナ・ボーニャ」の近くの畑で見つかった。今回の干ばつによって昔の要塞や開拓地の跡なども明らかになっている。
今回発見された環状遺跡の用途や詳細な年代、歴史的重要性を知るにはさらなる調査が必要だが、場所が私有地であり今後の調査のめどはたっていない。