ビジネス

2018.07.19 11:30

決定打は人種差別発言 米パパ・ジョンズ、ついに創業者と決別

Jonathan Weiss / shutterstock.com


シュナッターが電話会議で黒人差別用語を使用したことは、単に口を滑らせたという問題ではない。アメリカン・アパレルのダブ・チャーニー元CEOの場合、従業員に対するセクシュアルハラスメントは単発的ではなかった。またナイキのトレバー・エドワーズ前社長の場合は、女性従業員らが人事部に苦情を申し立てたにもかかわらず真剣に受け止めてもらなかったという事実があり、彼が自身の下で起きていた劣悪な職場環境を知らずにいたわけはない。レストランのセクハラ問題は、有名シェフらのセクハラ疑惑が浮上した後もなくなっていないが、少なくとも議論の対象にはなっている。
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人種差別とセクハラ問題は、どのような職場でも軽んじられるべきではない。しかし、それが会社の上層部から生じている場合は特に問題だ。

顧客と直接関わる場を持っているレストラン経営者やシェフ、バーテンダーは、言葉遣いと行動に気を配る必要がある。自分の信念を貫くことも確かに大事だが、差別的な言葉を使い、不適切な性的振る舞いをすれば、顧客や従業員、理事会は黙っていないだろう。

こうなれば、PR上の失敗では済まされない。企業にとって悪夢のような状況だ。企業が肩書だけの“リーダー”を早く解任すれば、何年もかけて築いてきた顧客関係の回復により迅速に取り組める。
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パパ・ジョンズが、前CEOが再び起こした問題行動からカムバックできるかどうかは、まだ分からない。顧客はそれまでの間、他にもおいしいピザを食べられる場所探しには困らないだろう。

編集=遠藤宗生

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