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2018.07.15 20:00

寝室は一生パートナーと共有すべきか 定年退職までに考えたいこと

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定年退職後の生活設計において、「寝室」が話題に取り合上げられることはあまりない。そうした話は従来、タブー視されてきたところがあるからだ。多くの人たちが、「一緒に寝ないカップルは愛のない関係だ」「離婚も遠くないということだろう」などと推測する。

フィナンシャルプランナーとして、クライアントの老後の計画について相談に乗ることが多い筆者がこの問題に関連して思い出すのは、ある夫婦のことだ。別々の寝室で寝ていることを妻が話すと、他人に“夫婦の秘密”が明かされたことに夫はひどく失望したようだった。自分たちの夫婦関係がもはや“普通”ではないことを恥じるかのように、うなだれてしまった。

別々に寝ることを退職直前、または退職後の早い段階で決めた場合、問題がより複雑になることもある。仕事上の立場を失い、職場の友人と離れ、目的意識をなくしたばかりのときに寄り添って寝る人がいなくなれば、男性でも女性でも容易に傷ついてしまうだろう。

これは、科学的な要素も絡む微妙な問題だ。健康的な睡眠習慣の重要性に対する認識を高める活動を行うBetter Sleep Councilによると、「十分な睡眠は態度や心的状態を改善し、自信や能力を高める」。また、睡眠不足がうつ病や脳卒中、心臓病などさまざまな健康上の問題を引き起こす原因になることは、私たちの誰もが知っている。

無粋なことにように思えるかもしれないが、次に挙げるようなパートナーの習慣などと距離を置くことができるという点で、別々に寝ることにはいくつものメリットがある。

・ 就寝時間が合わない
・ 熟睡しない
・ ベッドでテレビを観る
・ いびき
・ レストレスレッグス症候群の症状
・ 寝言/夢中歩行

そのほか、快適に感じる温度、寝具やスペース、好む環境(外の音を嫌がるかどうかなど)が違う、孫や子供がパートナーのどちらかと一緒に寝たがる、といった場合にも、別々に寝ることを検討してもいいかもしれない。睡眠に関する専門家によると、パートナーと一緒に寝ている人たちは一人で寝ている人たちに比べ、睡眠を妨げられることが50%多いという。
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編集=木内涼子

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