ともに音楽業界のスターである2人は、それぞれのやり方で資産を築いている。ビヨンセはジェイ・Zよりも多くの楽曲を売り、ツアーの動員数を増やすことで昨年は税引前の収入として1億500万ドル(約118億円)を稼いでいた。
ジェイ・Zは自身が運営するヒップホップレーベルの「Roc Nation」の株式を保有しており、彼が約3年前に買収したストリーミングの「Tidal」は2017年にスプリントから2億ドルの出資を受けたが、その際の企業価値は6億ドルと評価された。つまり、Tidalの評価額は10倍以上に跳ね上がり、彼の資産額を一気に上昇させることになった。
ビヨンセもTidalの株式の一部を保有しており、彼女のアルバム「Lemonade」は当初、Tidalの独占配信の形で配信された。ジェイ・Zも昨年のアルバム「4:44」を同形式で配信。夫婦のコラボアルバムとしてリリースした「Everything Is Love」も、当初はTidal独占とすることで契約者を増加させた。
ヒップホップ史上最強のカップルとされる夫妻はこの夏、スタジアムツアー「On The Run II」で世界を熱狂させ、48公演で合計2億ドル以上の売上を生み出すと予測されている。夫婦で年間数億ドルを稼ぎ出し、NYのイーストハンプトンやロサンゼルスのベルエアに豪邸を保有する夫妻の資産額は今後も増え続けていくだろう。
アルバム「Everything Is Love」に収録された楽曲「Boss」で、ビヨンセは次のように歌っている。「私の孫たちはもう十分にリッチだ。フォーブスのリストにブラウンな子供たちがたくさん並んでいる」