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Caleb Holder / shutterstock.com

7月9日に米アリゾナ州フェニックスを巨大な砂嵐が襲った。街中を覆い尽くした砂嵐は近代的なフェニックスの街を、まるで火星のような終末的な光景に変えた。

このハブーブ(haboob)と呼ばれる砂嵐は、帰宅ラッシュ時の高速道路を視界がゼロに近い状態にした。地元警察は激しい砂埃と風速22~36メートルの強風により、重大事故が起きる可能性があると警告した。

ツイッターには衝撃的な光景を収めた画像や動画の投稿が相次いた。ハブーブは、強力な砂嵐が吹き降ろす風が地面に衝突し、暴風によって砂塵が舞い上がる現象だ。砂漠に近い乾燥地帯で頻発する現象で、アリゾナだけでなくアフリカのサハラ砂漠でも頻繁にみられる。

今回の砂嵐は先日、火星で発生したものと類似しているとの指摘もある。5月下旬から火星全体を包むほどの大規模な砂嵐が発生しており、NASAの無人探査車「オポチュニティー」も現場から避難した。

現在の火星は全体が砂塵に覆われ茶色い塊のようになってしまっている。この嵐が収まるのには数カ月かかると見られる。今の火星の写真を見れば、火星に住んでみたいという人も考えを改めるかもしれない。

アメリカ南西部ではハリケーンによる強風や砂嵐が発生しており、ストームチェイサー(竜巻を追跡して映像に記録する専門家)たちは大忙しだ。およそ250マイル(約400キロメートル)移動した今回のハブーブも、多くの専門家が記録していた。

ツイッターで42万人のフォロワーを持つストームチェイサーのReed Timmerは、ハイウェイの上を覆い尽くす砂嵐を映像に収め、次のようにツイートした。「本当に圧倒的な光景だ。これまで見たなかで一番すごい砂嵐だ」

ハブーブはアリゾナ州では夏の夕方によく起きる現象だが、今回はとりわけ規模が大きかった。住民らは今週末、砂まみれになった車や自動車や自宅を水で洗い流す作業に追われることになる。

編集=上田裕資

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