The Bellによるとこの2端末はともに背面がトリプルカメラ仕様になるが、Galaxy S10にはフロントカメラが1台、Galaxy S10 Plusには2つのフロントカメラが搭載されるという。
ここから見えてくるのはサムスンが、スマホのカメラのイノベーション分野で再び最先端に立とうとする意欲だ。近年のサムスンは、P20 Proにトリプルカメラを搭載したファーフェイや、Pixel 2やPixel 2 XLで大幅に画質を向上させたグーグルに、カメラ分野で出遅れていた。
Galaxy S10でサムスンは、従来の虹彩認識による顔認識モジュールを廃止し、イスラエル企業の「Mantis」と共同開発した3D顔認証モジュールを組み込むとみられている。また、Note 9で見送りになった、ディスプレイ内蔵型の指紋センサーの搭載も期待されている。
さらにGalaxy S10では、ベゼルレスのトレンドをさらに押し進め、対ボディ比99%のスクリーンが実現されるとの噂も浮上している。
ただし、一つだけ気がかりなのはサムスンが今回、機能を抑えた廉価版のGalaxy S10の発売を計画しているとの説だ。廉価版の投入は、S10ブランドの価値を弱めてしまうことにつながりかねない。
とはいえ、アップルが9月に発売予定のiPhoneの新モデル3機種で、今年後半の注目を集めることが確実となった今、サムスンは新たなフラッグシップ端末の投入により、来年前半になんとしてでも反撃を加えたいはずだ。
Galaxy Sシリーズ誕生10周年となる2019年にサムスンは、もう一つの画期的端末である“折り畳み式スマホ”「Galaxy X」を、2000ドル以上という高値で投入するとみられている。