この動きはアップルの旧世代の機種を切り捨てる意思を明確に現すものといえる。背景には同社の、今後のiPhoneの売れ行きに対する圧倒的な自信がある。
BlueFinによるとアップルは、2世代目のiPhone Xや、iPhone X Plus、廉価版iPhone Xに対する消費者の需要が間違いなく高まると考えており、今年下半期に9100万台の新モデルを製造し、2019年の上半期には9200万台の製造計画を立てているという。
しかし、同社が安価なiPhone SEの販売停止に踏み切ることは、一部のユーザーの反発を招くにちがいない。iPhone SEは現在350ドルで販売されているが、9月に発売予定の廉価版iPhone Xの価格は699ドルと予想されている。しかも、廉価版iPhone Xは現行モデルのiPhone Xと比べると、機能面で大幅に妥協したものになるとみられている。
これは例えるならば、フェラーリが低価格版の車両を発売するような話だ。フェラーリにしては安いかもしれないが、実際に安いとはいえない。
著名アナリストのミンチー・クオ(郭明錤)は第2世代のiPhone Xの価格を800ドル、iPhone X Plusの価格を900ドルと予測している。