カナダがビール規制改定へ 大麻入り製品のチャンス拡大か

(Carsten Koall by Getty Images)


マニトバ州ウィニペグでは、大麻を扱うデルタ9(Delta 9)とフォート・ギャリー・ブルーイング(Fort Garry Brewing)が先日、大麻種子を使用しつつも大麻の有効成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)を含まない「リーガル(合法)ラガー」というアルコール飲料を発売した。両社は、アルコールは入っていないが大麻を含む製品も開発中だが、カナダでの大麻合法化まで待っている状態だ。同製品は現在、社内でのみコンセプトビールとして入手可能だ。

また、バンクーバーに本社を置くファカルティー・ブルーイング(Faculty Brewing Co.)は、ノーザン・バイン・ラボラトリーズ(Northern Vine Laboratories)、アバティス・バイオシューティカルズ(Abattis Bioceuticals Corp)と共同で、THC以外のカンナビノイド(大麻成分の総称)を豊富に含むビールを開発することに合意し、新規制が発表されれば生産が開始できるようにした。

大麻を使ったビールの生産を考えているのは小企業だけではない。昨年カナダの大麻企業に投資したコンステレーション・ブランズのほか、モルソン・クアーズなどの大手企業も、これから利益が見込める大麻ビール市場に参入すると報じられている。

2019年施行が提案されているこの新規制が、カナダでの大麻合法化と相まって新たな商品カテゴリーを生み出すことができるのか、それともこの計画は水の泡となってしまうのかは、まだ分からない。

編集=遠藤宗生

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