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2018.07.13

総額80%アップ 話題のユーチューバーはいくら稼いでる?

左からダニエル・ミドルトン、リリー・シン、マーク・フィッシュバック (Photo by David M. Benett/Dave Benett/Getty Images)

ユーチューブの動画広告収入で「億り人」が続出している。デジタル時代のセレブたちの仕事内容、そして懐具合を探ってみると…。


人気ゲーム「マインクラフト」のプレイヤーであるDanTDMこと、ダニエル・ミドルトンは2017年、世界で最も稼いだユーチューバーになった。

ミドルトンがレッドカーペットを歩く姿は見られないかもしれないが、彼はすでにセレブだ。ユーチューブのフォロワー数は1800万人を超え、世界ツアーも大盛況(シドニー・オペラ・ハウスでのライブは4夜ソールドアウトした)。昨年の収益は1650万ドル(約18億円)で、フォーブスが2015年にユーチューバー・ランキングを開始して以来の最高額となる。

ユーチューバーたちは自らのマーケティング戦略をますます洗練させ、それがより大きなツアーや好条件のブランデッド・コンテンツ契約、そして商品販売などにつながっている。

上位10人のユーチューバーが昨年1年間に稼いだ金額は、前年度比80%増の総額1億2700万ドルに達する(2016年6月1日〜2017年6月1日。マネジメント手数料・税引き前)。その大部分は、チャンネル視聴による広告収入だと見られている。また上位10人のうち、6人は今回ランキング初登場だった。

「テレビと違ってユーチューブがクールなのは、あまり競争が激しくないこと。誰でも参加することができて、ユーザーは自分の好きな人を見られる」と、昨年ミドルトンは英紙「ガーディアン」に語っている。

注目すべきは、上位10人の半数近くをゲーマーが占めることだ。視聴者は、彼らが含蓄のあるコメントをしながら最新のゲームをするのを楽しむ。

何十億人もの視聴者をもち、数十万ドルのブランド契約を行い、10代の若者が大好きな商品をもつゲーマーたちは、これまで以上に稼げる存在になっている。

「ゲーマーは、双方向から求められている」と語るのは、ブランデッド・コンテンツのプラットフォーム「Captiv8」の共同創業者クリシュナ・サブラマニアンだ。

「視聴者はゲームのヒントやトリックを求めて常に増えています。またゲーム会社は、競争が少なく、より親しみの感じられるスペースでの広告手段と見ているのです」

一方、評価を下げたユーチューバーもいる。スウェーデン人のPewDiePieの収入は前年比で20%減少したが(第6位、1200万ドル)、これは彼の人種差別的な発言やビデオが批判されたためだ。グーグルは、一部の人気ユーチューバーにより高い広告収入を付与する特別プログラムから彼を排除し、多くのマーケティング企業が彼をブラックリストに載せた。その結果、広告収入とブランデッド・コンテンツ契約が急減したのだ。
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文=マデリーン・バーグ、クレア・オコナー

この記事は 「Forbes JAPAN 「富を生み出す人」の秘密」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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