相手を引き込むストーリーテリング 良い話し手になる7つのコツ

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5. 良いロールモデルを探す

ここまでのアドバイスが面倒に思えるなら、少なくとも次のことだけはしてみてほしい。これから1週間、他人から聞かされる全てのストーリーに細心の注意を払う。どんなところに共感できたか? あるいは、どんなところが気に入らなかったか? ストーリーを聞くとき、どのような感情が起きるだろうか?

6. ストーリーの中に感情を入れる

ストーリーテリング技術の分野で世界一の講師であるロバート・マッキーは、ストーリーとは一つのアイデアの中に包まれた感情だと言う。これを忘れてスピーチをしてしまうと、聴衆の中に不快な現象が起きる。人々が寝始めるのだ。

私が聞いた中で最も感動的な講演の一つは、ジャスティン・コンスタンティンによる「You’re Stronger Than You Think You Are(あなたは自分で思うより強い人間だ)」というスピーチだった。米海兵隊に所属していた彼が、イラクで頭に銃弾を受け死の淵に立たされた話を聞いて、私は懸命に涙をこらえた。彼のスピーチでは事実を述べただけでも良かっただろうが、メッセージの感情的な部分により、スピーチは忘れられないものになった。

7. 子どもの前で練習する

私が知る中で最も素晴らしい基調講演者の一人に、ペギン・エチェバリアがいる。良いストーリーテラーになる方法を彼女に聞いたところ、子どもたちの前で練習することを提案された。「集中力が短い多様な聴衆を魅了する方法を学ぶには、子どもたちと話すのが一番。体全体を使い、表情豊かに、口調も変え、子どもたちの関心を引きつけなければならない。これはビジネスの場面でも同じ」(エチェバリア)

これは、ビジネスリーダーを子ども扱いするという意味ではない。子どもたちの特徴は、何かがうまく行かないとすぐにそれが分かることだ。子どもは正直なので、効果的なストーリーテリングのスキルを育てるにはぴったりの聞き手だ。

結論

優れたストーリーテラーであることは、有能なリーダーになるために欠かせない。聴衆が最低限期待しているのは、眠くならないスピーチだ。しかし、あなたはその期待を超え、楽しくて知識も付き、最終的には行動を促すような感動的なストーリーを語れるようにしよう。

編集=遠藤宗生

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