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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

日産GT-R50 by Italdesign

先週、日産GT-R50 by Italdesign(イタルデザイン)を初めて見て、体の芯まで驚かされた。いったい、どこにこんなにカッコいいGT-Rが潜んでいたんだ? でも、あまり先読みはして欲しくない。日産の話によると、この美男子は次期GT-Rではないから。

GT-R50プロトタイプが意味するのは、GT-Rとイタルデザイン社どちらもの50周年記念。1968年にGT-Rが生まれてから50年が経っているし、イタルデザインが誕生したのも50年前。クルマ好きならご存知だと思うが、イタルデザインとは、伝説のデザイナー、ジョルジエット・ジュジャーロが設立した名門コーチビルダーだ。

アメリカと欧州の日産デザインスタジオがスタイリングしたGT-R50は、現行型のGT-R NISMOを採用している。そしてイタルデザインが、GT-R50プロトタイプの開発や製造を手がけた。技術とデザインの専門会社である同社は、世界トップクラスのスーパーカーのコンセプトカーなどを数多く作ってきている。

「限界や縛りのないGT-Rを作ることができたら、どんな素晴らしい車が作れるだろう?」と日産のグローバル・デザイン担当のアルフォンソ・アルバイサ氏がいう。まさにその通り。GT-R50は、日産の全てのデザイナーの夢を実現したことになる。

しかし、もう1つの疑問が思い浮かんでくる。「GT-Rは今年で11歳になるが、どうして日産は今までこんなに格好いいGT-Rが作れなかったのか」と。

今までの外観は、その爆発的な性能を発揮するためのフォルムだった。当時の開発陣に聞いたところ、「ガンダムチックなスタイリングは、鉄板の下に秘められた巨大なパワートレーンの能力を最大限に引き出すため。だから戦闘機っぽい外観が必要だった」そうだ。でも、今回のGT-R50を見ていると、本来の性能を保ちながら、外観は限りなく格好良くなったのではないか。近い将来、その答えが日産から出てくることを願う。



イタルデザインは、60年代から多くの日本車の特別仕様を手がけてきている。マツダ・ファミリアやルーチェ、いすゞ117やピアッツァ、スバル・アルシオーネ、トヨタ・アリスト、スズキSX4など、ジュジャーロ氏率いるイタルデザインが担当してきた。GT-R50は同社にとって、初の日産車になる。

文=ピーター・ライオン

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