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──組織に取り入れることができる考え方や方法論などはあるのでしょうか。

ビリオネアたちが持つ「創造的実行力」は、組織に取り入れられるのではないでしょうか。彼らは「何をするか」「それをどう実行するか」をセットで考えます。多くの人は考えと行動を分けるものです。でも、じつはこれは誤りなのです。なぜなら、「何をするか」で「どう実行するか」が決まることが多いからです。

大企業では優れたアイデアが出てきても、通常のプロセスで行うことを前提に考えがちです。その結果、せっかくのアイデアも結局は台なしになります。

「ふだんのやり方でできないか」「いつもの業者にできるか、聞いてみよう」「もうすでに契約している業者がいるから」「上に掛けあわなくてはいけない」と妥協することになるからです。この時点ですでに数回妥協しているわけで、良い結果につながるはずがありません。「アイデア」と「実行」は密接不可分であることを理解する必要があります。

──経営者が社員から「ビリオネア・マインド」を引き出すには?

最も重要なのは、採用過程でそうした人材を見つけることです。外部から人を雇うときは、「起業家精神」を持つ人を採用すること。社内の人材を生かす場合は「反逆児」を探すこと。後者は社内の大勢とは異なる価値観を持っているからです。そうした反逆児たちには、資金や時間などのリソースを与えましょう。彼らは優れたプロセスがイノベーションにつながることを理解しているからです。

イノベーションを起こすのは人です。だからこそ、優れたプロセスを生み出すためにも、より多くの「反逆児」を育てた方がよいと言えるでしょう。

反論を許容できる企業文化が大事です。アート業界には「アンディ・ウォーホルの絵画を居間に飾りたい人は多いが、その彼らもアンディ・ウォーホルに居間にいてほしいとは思わない」という言葉があります。それと同じで、イノベーティブな製品をほしがる会社は多いですが、それを生み出す意志が強く、押しの強いイノベーターたちとは関わりたくないのです。それでは、イノベーションは生まれません。

──経営者にとっては難題でしょうね。

しかし、「牛がいなければ、牛乳は飲めない」のと一緒です。犬のように従順な社員ばかりなら楽かもしれません。でも、永遠に牛乳は飲めないですよ。

文・インタビュー=フォーブスジャパン編集部

ジェフ・ベゾスマーク・ザッカーバーグアンディ・ウォーホルダイヤモンド社

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