iPhone新モデルは「高速充電」に標準対応、電源アダプタ刷新で

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スマホの画面の大型化が進むなかで、ユーザーの悩みのタネとなっているのが消費電力の増大だ。アンドロイド端末においては数年前から、従来よりも高速の給電に対応するUSB-Cコネクタの採用が進んできた。そして、アップルも既存のLightning端子を維持しつつ、この流れに追いつこうとしているようだ。

今年発売のiPhoneの新モデルでは、付属の電源アダプタが刷新される可能性が出てきた。これにより充電にかかる時間が大きく短縮されそうだ。

中国メディア「充电头网」に掲載された情報で、アップルが次期iPhoneに同梱で発売する電源アダプタの仕様が明らかになった。これまでのiPhoneに付属してきた電源アダプタは5Wの出力だったが、新たな電源アダプタは最大18Wの出力に対応するという。また、この電源アダプタの出力端子はUSB-Cベースとなっている。

アップルはMacBookの充電端子を既にUSB-C対応にしており、既存のiPhone 8シリーズやiPhone Xでも、別売りの電源アダプタ(もしくはMacBookのもの)とUSB-C – Lightning仕様のケーブルを用いることで高速充電が可能になっていた。

しかし、秋に発売のiPhoneの新モデルには、新たな電源アダプタとともにUSB-C – Lightning仕様のケーブルも同梱されることになる。これにより余分な費用をかけずに、サムスンのGalaxy S9などと同レベルの高速充電が可能になる。

アップルが高速充電アダプタを同梱でiPhoneの最新モデルを発売することは、非常に喜ばしい。しかし、筆者個人としては、なぜここまで投入が遅れたのか不思議に思うところだ。さらに、昨年9月にアップルが発表したワイヤレス充電マットの「AirPower」が一体、いつになったら発売されるのかも、大いに気になるところだ。

AirPowerはiPhoneやアップルウォッチ、AirPodsの3つのデバイスを同時に充電できる能力を持つと伝えられている。9月の新型iPhoneの発表と同時に、AirPowerに関しても何らかのアナウンスが行われることを期待したい。

編集=上田裕資

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