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呼べば来てくれるAIロボット

しかし、ISSでの実験は工程が複雑なため、宇宙飛行士は壁に取り付けたPCまで何度も移動してマニュアルを確認する必要がある。

「実験のためにクルーを雇うと時間が掛かり、実験の合間に休憩を挟まなければならないため、コストがかさむ」とBiniokは話す。エアバスは、今回のミッションでCIMONや素材に関する実験を行う予定だが、3時間で完了する見込みだという。

「CIMONは自律移動が可能なため、呼べば来てくれるので楽だ」とBiniokは言う。エアバスはロボティクス分野を強化したいと考えており、今回の実験は同社の技術力を示す絶好の機会となる。エアバスは、ISSのように閉ざされて孤立した空間での作業にCIMONを売り込みたい考えだ。

将来的には、CIMONを火星探査プロジェクトで使うことも検討されている。CIMONは間もなく「主人」と対面するが、映画のようにAIが宇宙ステーションを乗っ取る危険はなさそうだ。その理由は、CIMONに用いられている「教師ありきの学習(Supervised learning)」という機械学習の手法にある。

「CIMONが勝手に学習して、我々が予期せぬ方向に進化する心配はない」とSchulienは話した。

編集=上田裕資

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