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喰い改めよ!!

夏野菜がずらりと並んだニースの市場(左)と南仏名物のラタトゥイユ(右)

W杯ロシア大会に湧いた日本もだと思いますが、南仏ニースも随分暑い季節になってきました。この時期になると、「夏バテ対策」というワードが随所に出てきますが、やはり食べ物や飲み物でしっかり予防、調整していきたいものです。

では、どういうものを食べるのがいいのか、皆さんはどうお考えでしょうか?

僕は、少し古い考えを持っているタイプです。それは「自然に身を任せる」ということ。夏に限らずですが、健康のためには、気候風土と季節と共に出てくる土地の食材をいただくのがベストだと考えています。

ニースコートダジュールの市場にはいま、夏野菜と言われるトマト、パプリカ、なす、ズッキーニ、インゲン、メロン、スイカなどがたくさん出てきています。そして僕はそれらの野菜を使い、お店でも家でも、南仏を代表する料理「ラタトゥイユ」をよく作ります。

ラタトゥイユの食材は、ニンニク、玉ねぎ、トマト、なす、ズッキーニ、赤パプリカ、緑パプリカ。調味料はオリーブオイル、塩、胡椒、タイムとシンプルで、鍋を使ってオーブンで煮込むいたって簡単な母の味です。

何がいいって、作りたては作りたてで美味しいですが、冷えてもとても美味しいところ。しっかり煮込んでいるので、冷蔵庫で数日保存もききます。

疲労回復、夏風邪予防に

ではなぜ夏バテ対策にいいのか。簡単にいうと、ラタトゥイユに使う野菜が体を冷ましたり、体力を回復させるという効果があるのですが、少し細かく紹介します。

まずはニンニク。スタミナ食材の代名詞として知られていますが、それは豊富に含まれるビタミンB1とアリシンという成分の作用です。ビタミンB1が糖質をエネルギーに変え、アリシンがそれを貯蔵、持続させてくれます。

トマトに含まれたクエン酸やリンゴ酸は疲れを取ると同時に食欲を増してくれ、カリウムはむくみを解消してくれます。

赤パプリカには、赤唐辛子の成分としても知られるカプサイシンが豊富。抗酸化作用が強く、身体の中の不要なコレステロールを取り除いたり、新陳代謝を活発化させてくれるので、疲労回復に効果があります。

ナスは「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉があるように、体を冷やす効果があります(諺の意味は「大事な嫁の体が冷えないように」という気遣い、ほか諸説あり)。それはカリウムの利尿作用によるもので、利尿によって体温や血圧が下がるのです。

ズッキーニにはベータカロテンやビタミンB類が豊富で、皮膚や粘膜を強くし、免疫力を上げてくれるので、エアコンに当たりすぎたり、室内と屋外の温度差にやられてしまう夏風邪の予防に効果的です。

そしてタイムは、ハーブの中でも一番と言われるほど抗菌、殺菌作用が高く、保存する際の強い味方。のどの痛みも緩和してくれるので、サッカーの応援のしずぎでのどが荒れた人は、ハーブティーにしたり、うがいをすると良いと思います(笑)。

文=松嶋啓介

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