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東京ディープチャイナ


郊外電車で行けるビーチも

車の足がないツーリストが海水浴を楽しむのにおすすめの場所がある。郊外電車で行けるビーチだ。

この季節、シベリア横断鉄道の始発駅であるウラジオストク駅のはずれの3番目のホームから出る郊外電車「エレクトリーチカ」に乗ると、多くの若い海水浴客に出会う。彼らは身軽ないでたちで、水着だけ持って電車に乗り込んでくる。

エレクトリーチカは空港のある郊外の町アルチョム方面に向かって走る電車だが、海沿いに線路があるので、車窓からの眺めはすばらしい。入り江に数多くのヨットが停泊しているのも見える。

エレクトリーチカの車両にはいくつも種類があるのだが、たまたま乗った車両の色の基調が深緑だったので、昔の東海道本線の車両に似ていることから、昭和の時代の湘南方面への海水浴をどこか連想させるところがあった。

ウラジオストク駅から約30分、6つ目の駅の名前が「サナトールナヤ(サナトリウム)」で、駅のすぐ前にビーチに面した小さな海浜公園がある。


海浜公園には門があり、柵で囲われている

ここはどちらかというと家族連れの多いビーチで、よちよち歩きのロシア人の子供たちが水辺で遊んでいる。公園内にはカフェもあり、ロシアビールを飲みながら、平和な海辺の光景をずっと眺めているだけでも癒される場所である。

半日もあれば体験できるショートトリップだが、短い夏を満喫するウラジオストクの人たちと一緒に時間を過ごしていることで、とても幸せ気分になれる。


地元の卓球少女の笑顔が愛らしい

ただし、さすがに水温は日本の海に比べると、かなり冷たい。ロシア人は平気で水に飛び込んでいるが、日本人ツーリストは真似をしないほうがいいかもしれない。

連載 : ボーダーツーリストが見た北東アジアのリアル
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文=中村正人 写真=佐藤憲一

ジープマツダ
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