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Den Rise / shutterstock

米国人が処分するカメラや携帯端末、タブレットの数は年間で数千万台にも及ぶ。ここで注目すべきは、不要になったデバイスの内部に残されたままのデータの行方だ。

イギリスのハートフォードシャー大学のサイバーセキュリティ・センターは先日、不要になった端末内部のメモリーカードに関する調査結果を発表した。それによると、中古品として市場に出回るデバイスの3分の2以上のメモリーカードが、旧オーナーの個人データを含んだままになっているという。

研究チームは約4カ月間をかけて、中古品として売られるメモリーカードを調査した。eBayのオークションや中古ショップなどで合計100枚のカードを購入し、内部を精査した結果、そのうち65枚が個人情報を含んでいたという。

65枚のうち36枚は、デバイスに挿入するだけで旧オーナーが残したデータを確認可能だった。また、他のカードに関しても一見するとデータは消去されていたが、ツールを使えば復旧可能な状態だったという。

世間にはデータが消去されたストレージから、データを復活させる無料ツールが数多く出回っている。研究チームはそれらのツールを用い、スキャンを行なった結果、膨大な個人データを発見した。写真や動画、仕事上の書類、履歴書などが見つかったという。

これらのデータは本来、無関係な他人の手に渡るべきものではない。悪意を持つ人物が手にすればフィッシング詐欺などに悪用されるかもしれない。また、写真や動画の中身次第では、恐喝に用いられる可能性もある。

また、何のリスクも無さそうな写真でも位置情報を含んでいれば、自宅の住所を特定されるきっかけになる。つまり、これらのデータは決して他人に渡すべきものではないのだ。

メモリーカードを廃棄する場合、単純にファイルを消去しただけでは不十分だ。専用のツールを用いて完全にデータを消去することが重要だ。無料で使えるツールとしては「Secure Wipe」というアプリがアンドロイド端末向けにある。また、ウィンドウズの場合は「Disk Wipe」、Macユーザーの場合は「File Shredder」を用いてデータ消去を行なうことをお薦めする。

研究チームによると彼らが入手したメモリーカードのうち25枚は、類似したツールを用いて、完全にデータが消去してあったという。

編集=上田裕資

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