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buffaloboy / Shutterstock.com

中国の新興EVメーカー「Xpeng Motors(シャオペン、小鵬汽車)」は先日、米シリコンバレーにオフィスを新設した。EV分野の中国のユニコーンとしては「NIO」などが有名だが、Xpengも新たな“テスラキラー”として浮上を開始した。

中国ではEVや新エネ車(NEV)の普及を政府が支援したこともあり、世界のEV保有台数の約3割を占めているとのデータもある。Xpengはアリババやフォクスコン、IDG Capitalから今年1月に3億5000万ドル(約390億円)を調達した。同社の共同創業者のHe Xiaopengは、2014年に50億ドルでブラウザ企業をアリババに売却していた。

Xpengはさらなる資金調達を進め、7月中には累計調達額を15億ドルにまで増やす見込みだ。広州市本拠の同社は年内に初のEVカー「G3 SUV」を中国で発売する予定で、価格は4万ドル〜5万ドルを予定している。

テスラが米国から輸出するEVには25%の関税がかかるため、中国での販売価格は10万ドルを超えている。テスラは2013年に中国市場に参入したが、NEV市場全体の2.4%のシェアしかとれていないとのデータもある。売上が伸びない理由の一つが価格だが、シンプルな内装が中国人消費者の心をつかめていないこともあげられる。

とはいうものの、Xpengの車体は明らかにテスラを意識したものだ。中国では2014年から2015年にかけて15社ものテスラのクローン的メーカーが立ち上がった。

サンタクララの従業員100名のXpengのオフィスで、同社を率いるXiaopengは次のように述べた。「まずは中国でブランドを確立し、その次に米国市場を目指していく」

中国のテック業界で彼は豊富な人脈を築いており、シャオミのレイ・ジュンをメンターと仰いでいる。Xiaopengはかつてレイ・ジュンが会長を務めたブラウザ企業「UC Web」に勤務していた。

Xpengは調達した資金を用い、シリコンバレーで人材獲得に乗り出した。同社はテスラのマシンラーニング部門の専門家Junli Guを引き抜き、自動運転部門のトップに抜擢した。テスラとXpengの大きな違いの一つは、Xpengが自社でバッテリーを製造しないことだ。また、Xpengの車体はアルミではなく鉄鋼で出来ている。

XpengのG3モデルは簡易型の自動パーキング機能を備え、後継モデルは手放しで駐車が行なえる、完全な自動パーキングに対応させようとしている。

同社は今年3月、JP Morganのアジアパシフィック地域代表のBrian Guを役員に迎え入れた。GuによるとXpengは年内に社員を3000名規模にまで増やし、来年はさらにその2倍まで従業員を増やす意向だという。

編集=上田裕資

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