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(Photo by Michele Tantussi/Getty Images)

人間が話しているかのように電話をかけるボット「Google Duplex」がお披露目されたのは5月のことだった。その後、相手を騙すようなボットが倫理的に許されるのかなど、様々な議論が巻き起こった。Googleは騙す意図はなく、必ず音声アシスタントであることを名乗るようにすると主張した。

それ以来、Duplexに関する情報はほとんど出てこなかったが、先日グーグルがニューヨークのマンハッタンのタイ料理店と、マウンテンビューにあるイスラエル料理店でデモを行った。

Duplexはデモに参加したジャーナリストを相手に、「私はグーグルの自動予約サービスです。電話を録音させていただきます」と話した。

ジャーナリストの一人が録音しないでほしいと言うと、ボットはかけ直すと返答した。するとグーグルの社員から電話がかかってきて「Duplexからの電話は受けない店として登録する」と告げられた。

今後の数週間のうちにDuplexのサービスのパブリックテストが始まるという。これは一体何が起ころうとしているのだろうか。

グーグルは当初、Duplexには3つの機能があるとしていた。店の営業時間を確認する機能、レストランの席を予約する機能、そして美容院を予約する機能だ。今回のパブリックテストはまず、営業時間の確認のみに絞って行なわれるという。他のタスクをこなすためには、人間によるきめ細やかなトレーニングが必要になるだろう。

Duplexは日々学習し進化しているようだが、今回はっきりしたのは自分が機械であると宣言するようになったことだ。さらに、一般的な音声アシスタントのロボット的な話し方ではなく「あのー(uh)」や「えっと(um)」といった、自然な口ぶりを交えて驚くほど人間そっくりに話す。

だが、微妙な点で人間ではないことはすぐに伝わるのが現状だ。Duplexがどんなにうまく話せるようになっても、本当の人間の話しぶりとは異なるだろう。

それでも、将来的に技術が進歩して電話をかける側も受ける側もDuplexのようなボットになったらどうなるのだろうか。チャットボットがお互いを認識し合う未来が来るのだろうか。そんな日はまだ来ないと想像するが、これからはボットたちの時代になることは確実だ。

編集=上田裕資

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