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イングランド代表のハリー・ケイン選手(Photo by Maja Hitij - FIFA/FIFA via Getty Images)

FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会が開幕し、熱戦が繰り広げられるなか、満足させてくれる試合を期待するサポーターたちの"お腹を満たしたい"企業がある。大会のオフィシャルスポンサーであるマクドナルドだ。

実際のところ、多くの人が試合を観戦しようと街中から姿を消すため、マクドナルドは過去の大会期間中には売上高を減らしてきた。だが、同社はそれでもW杯を支援してきた。年間のスポンサー料は、1000万〜2500万ドル(約11億~27億6000万円)と推定される。大会を支援する目的は、加盟店やスタッフとの関わりを深め、コミュニティーのレベルでサッカーにより深く関与することだという。

同社は現在、各国で宅配サービスを強化している。今回の大会期間中の売上高に、このサービスはどのような影響を及ぼすだろうか?宅配サービスを実施している国には、英国やスペイン、フランスなど、W杯に出場している多くの国が含まれる。

宅配サービスへの期待

2014年度第2四半期には、マクドナルドの既存店売上高は前年比1.5%減少した。これは、W杯ブラジル大会が行われた6月の同3.5%減の影響だと考えられる。これについて同社のスティーブ・イースターブルック最高経営責任者(CEO)は、「W杯の開催中、試合が中継されている時間帯は売上高が5~6%減少する」と明らかにしている。

米国のマクドナルドは2016年後半、ウーバーイーツと提携。デリバリーサービスの大幅な拡充を実現してきた。提携店舗数は今年第1四半期末には約1万1500店舗に達しており、年末までにはさらに増加する見通しだ。

また、米国のミレニアル世代は外食よりも、自宅で宅配サービスを利用することを好む。同サービスの拡充と注文一回の当たりの平均購入額を引き上げることで、同社は売上高を伸ばすことができるだろう。ケビン・オザン最高財務責任者(CFO)によれば、デリバリーは大半が複数の人たちによる注文であるため、1件当たりの購入額は店舗の1.5~2倍だ。

マクドナルドはマーケティングにおいても、より大人数のグループでの注文を増やすための取り組みを推進している。また、注文時に入力されたデータを活用することにより、販促活動のカスタマイズも実現したい考えだ。

ある業界アナリストは、同社の売上高に大きく貢献しているのは朝食と昼食向けの販売であることを指摘。夕食やそれ以降の時間帯を中心に宅配サービスの利用を増やすことができれば、全体としての売上高を伸ばせるはずだと述べている。

編集=木内涼子

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