「パスワード流出」を通知する機能、Firefoxブラウザに実装へ

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自分のメールアドレスやユーザー名、パスワードが流出したと聞くと不安になるものだが、知らない間に流失していることの方がもっと恐ろしい。

情報が漏えいしたことを知らなければ、対策を講じることもできない。この問題に対処する新機能がブラウザ「Firefox」に実装されようとしている。

Firefoxはアカウント情報の漏えいをトラッキングしているサイト「HaveIBeenPwned(HIBP)」と協力し、情報が流出した場合にユーザーに通知する。現在テスト運用中の「Firefox Monitor」では、メールアドレスを登録するだけで通知を受け取ることができる。

ウェブサイトがハッキングされると、個人情報が悪意ある人物の手に渡る可能性があるが、HIBPは世界中のハッキング事件を監視している。サイトの運営者はセキュリティ専門家のトロイ・ハント(Troy Hunt)で、彼はこれまで数々のハッキング事件を世に知らせてきた。

FirefoxとHIBPが提携するのは今回が2回目だ。昨年11月にFirefoxが発表した新機能「ブリーチアラート(Breach Alerts)」では、情報漏えいが起きたサイトを訪問した場合にポップアップが表示され、メールアドレスが漏洩していないかHIBPでチェックできるオプションが提示される。

Firefoxはプライバシーとセキュリティを重視するブラウザとして高い評価を得ている。しかし、ブラウザを変えずとも、HIBPからダイレクトに通知をもらう方法もある。サイトを訪問し自分のEメールアドレスを入力し「notify me(通知を受け取る)」を選択すればいい。同サイトは最近、ユーザー数が200万人を超えたという。

編集=上田裕資

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