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2018.06.30

インターン殺到の背景に、企業規模を問わないマネジメント発想アリ

売り手市場が続く採用現場。そんな中、知名度もない、事業内容も学生にとって分かりづらいものの、4,000人近くのインターンの応募が殺到するスタートアップがある。Fringe81だ。


Fringe81は昨年、就活生のための口コミサイトで、サマーインターンシップ実施企業370社の中から大企業を差し置いて、総合2位に輝いた。

昨年マザーズ上場を果たし、経済産業省のJ-Startupプログラムで、全国1万以上のスタートアップの中から「一押し企業」にも選ばれたFringe81。従来の広告代理事業やメディアグロース事業に加え、近年はHRテックサービス「Unipos(ユニポス)」が話題となっている。

ハードだけど働きやすい?

「内容的にはかなりハードなインターンシップでしたが、すごく刺激を受けました」と語るのは、上智大学4年生の服部。昨年のサマーインターンシップに参加し、内定を得た。今は通年のインターンをしている。



同社のサマーインターンシップは、5人1組のチームで金土日の3日間、海外のVC(ベンチャーキャピタル)が出資しているスタートアップを徹底的にリサーチするというもの。

「人生で一番集中して、アウトプットにコミットできた3日間だった」と話すのは、同じく参加した京都大学4年生の高野。日常的には経験したことのないスピードで大量の情報を調べ上げ、寝る間を惜しんで議論したという。高野はインターンシップをきっかけに入社を決め、大学卒業前から正社員と同じように働いている。

かなりハードなようだが、高野らは口を揃えて「Fringe81は働きやすい」と言う。実際、人材不足が盛んに指摘されるエンジニア職で、同社の離職者は、14年度からたった1人だ。

その働きやすさの背景には、CEOの田中弦が掲げるカルチャーがある。

東京都港区の六本木ヒルズ森タワー8階。約550坪。仕切りを極力排した広々したワンフロアがFringe81のオフィスだ。CEOの田中の席はコピー機の横にある。

「コピー機の横にいればコピーをしに来る社員全員とコミュニケーションが取れる。会社を立ち上げた当初から社長室は設けていませんし、今後も設けるつもりはありません。役員が一番大きな椅子にふんぞり返り、社員が偉い人の気持ちを忖度しながら動くような組織にはしたくない。社長は労働環境が一番悪いところにいればいいんです」

そう話す田中は、コピー機の用紙も自ら交換しているという。上下関係を感じさせず、明るく風通しのいいオフィスは、田中が思い描く理想の会社そのものだ。

リビングデッド(=生きた死体)から蘇った原動力

ネットエイジグループ(現ユナイテッド株式会社)の子会社だったFringe81は、2013年にMBO(マネジメントバイアウト)で独立。独立当時の年商は約10億円。渋谷の雑居ビルにオフィスを構える、30人ほどの組織だった。田中はMBO前の状況を「頑張っているけど、爆発的に成長しないリビングデッドの状態」と振り返る。



独立から5年後の今、Fringe81の年商は60億円を超えた。上場して、社員も3倍以上になった。その急成長の原動力が、イノベーションを生み出す組織づくりだと田中は言う。

田中の持論は、「働き方は、クリエイティブかつイノベーティブな結果が出ていれば、自由でいい」。社員が未知なることに挑戦できるように、のびのびと働ける環境づくりを支援する様々な制度がある。

就業時間は、「コアタイム2〜4時間」のフレックスタイム制度。エンジニアには月一回、No残業デーもある。ワークライフバランスを保つとともに、限られた時間で成果が出せるよう自己研鑽し、生産性をアップさせる。

社員に人気なのが社食制度だ。社員の健康のため会社が一部負担し、毎日500円でサラダ付きの日替わりメニューを食べられる。準備や片付けは全員が交代で当番し、田中自身が担当することも。コミュニケーション促進のため、自席での食事は禁止されている。「従業員の健康維持と生産性向上、そしてコミュニケーション活性化に効果が現れている」と人事部長の浦川雄志は話す。

またエンジニアには年に一度、「ブロックチェーン」や「VR」、「IoT」などの未知なる技術を用いてプロダクト開発する合宿の機会が与えられる。ここで得た知見を、組織の生産性向上に活かすエンジニアも現れた。「社食の利用者数をアンケートで集計するのは大変」という経理の声を受け、決済に用いたICカードをかざすだけで利用者情報を自動取得できるシステムを開発した。「組織課題に対して技術的アプローチを用いて解決策を実装できたのは良い経験だった」とエンジニアの小紫弘貴は語る。

カルチャーがビジネスになる

様々な制度や取り組みを実施する同社だが、「働きやすさ」を重視する同社のカルチャーそのものが新規ビジネスにもつながった。

HRテックサービス「Unipos(ユニポス)」の原型になったのは、社員同士がベストプラクティスを見つけ、社員全員にシェアする「発見大賞」制度。多くの企業でも導入されているMVP制度に似ているが、発見大賞がユニークなのは、他薦である点だ。

経営層や人事から見えづらく、「成果を定量的に表すことが難しい頑張り」を評価することで、社員のモチベーションアップや企業カルチャーの浸透を促進する。メルカリにも採用されたこのサービスは、昨年のローンチから同社の主力事業の1つとなった。

個々の力を最大限発揮し、評価する。それがFringe81のカルチャーだ。その社名には、「日本の国番号『81』を背負った、“とんがった”やつらが集まる会社」という意味が込められている。

個性(「とんがり」=Fringe)を大事に、役職や部署などの枠を超え、未知への挑戦を恐れずにイノベーションを追求する。成長に貪欲な若者たちにとって、それが何より大きな「働きやすさ」につながっているようだ。

Promoted by Fringe81 text by Forbes JAPAN photograph by Setsuko Nishikawa

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