残念なことにパイロット終了後、このプロジェクトへの資金提供は打ち切られた。それでもデデコチャは、支援を取り付けて、近いうちにこのフリーランス学校を再開することを希望している。
難民危機の規模は非常に大きく、切迫している。そのため、フリーランス学校のようなプログラムは大海の一滴に過ぎないと言う意見もあるかもしれない。UNHCRによると、現在の難民の数は6000万人を超える。
しかしこれは始まりに過ぎないし、確実に需要はある。質問サイトのクオーラ(Quora)によると、世界で必要とされるソフトウエア開発者の数は、少なくとも2026年までの間に毎年17%ずつ増えるとされている。フリーランスの仕事はプログラミングだけに限られない。ますます多くの職業で、フリーランス労働者のための人材サービスが提供されている。
フリーランス学校が、テックやビジネスに精通した難民の全てを、ホームレスや経済的に困窮した状態から救い出す解決策にならないのは分かっている。それでも、デデコチャとUNHCRのような官民連携の取り組みは、難民が自身や子どもたちのために安定した生活を築くため、意義のある役割を果たす可能性を秘めている。