ビジネス

2018.06.30 12:00

2年でフォロワー100万人超 SNS素人が見出した「下克上タグ」戦略

仕事終わりのビジネスマンや学生など、述べ150人が会場に集った

仕事終わりのビジネスマンや学生など、述べ150人が会場に集った

どうして自分のSNSを見てくれる人がいるのだろう。何を求めているのだろう、何に共感してくれるのだろう。
 
モテクリエイターとして「ゆうこす」の愛称で人気を博している菅本裕子さん。2016年初めにインスタグラムを開始し、現在のSNS総フォロワー数は100万人に到達。輝かしい成功者に見える彼女、実は、3年前はイベント会場にたった3人しか集まらない元アイドルだった。
 
そんな彼女の「大逆転」に学ぼうと、6月28日、Forbes JAPANは電通Bチーム、アカデミーヒルズライブラリーとの共催で、連載中の企画「電通BチームのNEW CONCEPT 採集」をトークセッションとして開催。今回のテーマは「『下克上タグ』が情報戦国時代をチャンスに変える!?」。
 
インスタグラマーとして1.7万人のフォロワーを集め、「下剋上タグ」を考案した山田茜さん(電通Bチーム美容担当特任リサーチャープランナー)、倉成英俊氏(電通Bチームクリエーティブ・ディレクター)、藤吉雅春(Forbes JAPAN編集次長兼シニア・ライター)、そしてスペシャルゲストとしてモテクリエイターの菅本裕子さんを迎え、4人でのトークセッションが繰り広げられた。
 
イベントのテーマでもある「下剋上タグ」とは、無名の人や団体が、言葉の掛け合わせにより世の中に新しいジャンルをつくり出し、その分野で第一人者として一躍光が当たるハッシュタグのこと。
 
スペシャルゲストである菅本裕子さんはまさに、「モテクリエイター」という新たなタグを生み出し、SNSを通じて人気を集めた下剋上タグの第一人者であるといえる。

イベントを開催すればチケットは当然のように完売、商品プロデュースや飲食店の経営など多岐にわたり活躍する彼女は、17歳のときにHKT48のオーディションに合格し、芸能界デビュー。しかし、自らの意思で1年で同グループを脱退した。

「HKTをやめた直後はネットで、“ないことないこと”散々叩かれるし。イベントを開いても、100人規模の会場をとったのに、たった3人しか来なくて。前に座るファンの方3人と、『むしろ、なんできてくれたの?』って話していましたね」
 
HKT48時代は大きな会場でコンサートもやっていた。昔から可愛いね、と言われてきた。そんな彼女が体験したのはまさに「どん底」であった。
 
そんなどん底から「モテクリエイター」という下剋上タグはどのように生まれたのだろうか?
次ページ > 小難しいマーケティング戦略はファンを作らない

文=フォーブスジャパン編集部

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事