東京に、再び新たなホテルブームの気運が高まっている。その先鞭をつけたのが、都心の話題のニュースポットである虎ノ門ヒルズに開業した「アンダーズ 東京」だ。日本初上陸となる「個性を重視する」ホテルの実力やいかに?
環二通り&新虎通りの開通とその上をまたぐ摩天楼の出現で、近隣エリアの風景を一変させた虎ノ門ヒルズ。その最上部、47〜52階を占め、まさに天空から都心を見下ろしながら滞在できるホテル「アンダーズ 東京」が開業した。
ハイアットグループによる新たなライフスタイルホテル、「アンダーズ」の日本初上陸として話題のこのホテル。その名はヒンディ語で「パーソナルスタイル」を意味するというだけあって、ゲスト一人ひとりに合わせ新しいホテル体験を提供することをコンセプトとする“個性派”ホテルだ。
刮目すべきはそのデザイン。NYを拠点とするトニー・チーと、東京ベースの緒方慎一郎のふたりによる、日本の美意識をグローバルに最大化したような、伝統を重んじつつも、それを極めてモダンに昇華させたデザインワークが隅々まで透徹されている。特に和紙やクルミ材、石などのさまざまな自然素材と、ガラスや金属を絶妙なコンビネーションで配する手法は圧巻だ。そのけれん味のない個性の発露は、まさに新たな“和”のスタンダードを標榜しているかのようだ。
特に外国人に人気を呼びそうなホテルだが、彼らに占領される前に、まずは都心の隠れ家として押さえておきたい。
アンダーズ 東京 ANdAZ TOKYO
●東京都港区虎ノ門1-23-4
☎03-6830-1212
全164室 ¥60,000前後〜
andaztokyo.jp