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I cover retail, from fashion to grocery, and its dance with technology

GillianVann / Shutterstock.com

米国ではここ数年、料理の宅配を注文できるアプリの人気が急上昇している。スイスの銀行大手UBSが先ごろ発表した報告書で、「いずれ住宅のキッチンはほとんど無用のものになるかもしれない」と指摘しているほどだ。

マクドナルドからチーズケーキ・ファクトリーまで、さまざまな料理を提供する店が「ウーバーイーツ」や「ドアダッシュ」といった食品宅配サービスとの提携を通じてデリバリー・サービスを開始。オンデマンドエコノミ―において高い利便性を求める消費者たちの、旺盛な“食欲”に応えようとしている。

米国では以前は、出前と言えばピザか中華料理だった。だが、デリバリーの選択肢が急増するとともに、人々の食の好みも変化している。ドアダッシュが過去5年間の数十万件の注文履歴から明らかにしたところによると、主要都市のうち依然として中華料理の注文が最も多いのは、ニューヨークだけだ。また、今もピザが一番人気なのは、シカゴだけだという。

その他の都市を見てみると、例えば首都ワシントンでは中東料理、サンフランシスコではメキシコ料理の注文が最も多くなっている。

一方、同じ5年間には、魚を使ったハワイのローカルフード「ポケ」の注文数が12倍、中南米のパイ「エンパナーダ」の注文数が436倍に伸びた。鍋を共有して食べる「チーズフォンデュ」でさえ、およそ60倍に増加しているという。同社によれば、こうした変化から見て取れるのは、外国の料理や「エスニックな」料理の人気の高まりだ。

ただ、人気が低下している外国の料理もある。同社が「大学キャンパスの定番メニュー」と呼ぶラーメンの注文は、過去5年間で40%減少している。

事業拡大を計画

いずれもスタートアップのドアダッシュとウーバーイーツは、食品宅配サービスの需要の増加に伴い、急成長を続けてきた。ドアダッシュは6月26日、テネシー州メンフィスでのサービス開始を発表。7月中旬以降は米国・カナダのレッドロブスター300店舗以上を提携店舗に含めることも明らかにした。

セコイア・キャピタルなどのベンチャーキャピタルから出資を受ける同社は、時価総額がおよそ14億ドル(約1540億円)。すでに米国・カナダ国内の850以上の都市で事業を展開している。年末までにサービス対象の都市を1600に増やす計画だ。

また、ウェンディーズやチックフィレイ(Chick-fil-A)、アップルビーズ(Applebee’s)、バッファロー・ワイルド・ウィングス(Buffalo Wild Wings)といったチェーン店のデリバリーも行うドアダッシュは、米国内のレストランの上位100店のうち、9割近くと提携しているという。

さらに、小売最大手ウォルマートの生鮮食料品の宅配も手掛けており、対象地域を拡大中。年末までには米国内の全世帯のうち、40%以上を同サービス提供の対象とする予定だ。

一方、UBSによれば、ウーバーイーツはここ1年で、提携するレストランの数をおよそ3倍に増やしている。

編集=木内涼子

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