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Vastram / Shutterstock.com

カリフォルニア州にあるサンアンドレアス断層では「スロー地震」が定期的に発生している。これにより、マグニチュード7以上の大地震が発生するリスクが高まっていることが最近の研究から明らかになった。

サンアンドレアス断層は大地震を引き起こして来た過去があり、数百万人が影響を受ける可能性があることから、アメリカで最も警戒されている断層の1つだ。

サンアンドレアス断層でスロー地震が発生していることは専門家も認識していたが、科学誌「ネイチャージオサイエンス」に掲載された論文で、スロー地震によってどのように断層が動くかが明らかにされた。

これまでサンアンドレアス断層におけるスロー地震では、ゆっくりとした継続的な滑りが起きることで断層にかかる圧力がリリースされ、大地震のリスクを減らしていると考えられてきた。しかし、今回の論文はスロー地震に鋭く散発的な動きが含まれていることを指摘している。

研究チームは2003~2010年の合成アパーチャレーダーの記録をもとに、サンアンドレアス断層の3D画像を合成した。その結果、断層の動きは緩慢な安定したものではなく、付着と滑りを繰り返すスティックスリップ的で断続的な動きであることが分かった。また、年間の移動距離は10センチから0センチまで幅があったという。

断層がゆっくり継続的に動いている場合は断層にかかる圧力がリリースされるが、サンアンドレアス断層で起きている断続的な動きでは"引っかかり"の部分に力が溜まり、断層にかかる圧力が増して大地震が起きる確率を高めている。

論文の筆頭著者でアリゾナ州立大学のMostafa Khoshmaneshは、今後30年の間にマグニチュード7以上の地震が、北カリフォルニア及び南カリフォルニアを襲う確率は75%だとしている。

専門家はカリフォルニアで大地震が起きた場合、350万世帯が危険にさらされ、被害総額は2890億ドル(約32兆円)を上回ると述べている。

編集=上田裕資

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