良いアイデアを否定する7つの言葉 批判への対処法は?

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1. そのアイデアは危険過ぎます

この主張をする人は、リスクを取る価値があることを、どんな状況でも認めない。

2. そのアイデアでは状況が悪化するだけです

どのようなささやかな試みでさえ、現状を悪化させるだけだと主張する。

3. そのアイデアでは何も変わりません

この主張をする批判者は、リーダーの自信を損ない、その努力を取るに足りないものと見せるか、最悪の場合、価値のないものに見せようとする。

4. あなたは問題をよく理解していません

このタイプの批判者は、リーダーの正当性や経験、深い知識を傷つけようとしている。

5. そのやり方は間違っています

A地点からB地点までの道のりにはさまざまなものがあるため、最も簡単な主張だ。

6. それは以前実践済みです

入社したばかりの人がほぼ常に直面する反対意見だ。先週、あるいは昨年実行したのにうまく行かなかったのならば、今導入してもうまく行かないはず、というものだ。

7. あなたには、何か裏の目的があるのでしょう

自分に個人的な利益があるからこのアイデアを推薦しているのだろう、ということだ。

筆者:「はい、でも」主張に対する反応として効果的なものは何でしょう?

バカラック:「はい、でも」主張への反応は慎重に考慮すべきだ。批判に対する反応こそ、リーダーとしての実践力を測る基準となるからだ。

反対者に立ち向かい、偽りや不正確な主張をしていると責めることもできるし、反対派の弱みをついて、その正当性を否定することもできる。反対の意見を述べる人を避け、支援してくれる人を他に探し、反対派との関わりを最小限にすることもできる。どのような対策を取ろうとも、あなたは反対派からの攻撃を吸収し、その発言に返答し、(反対派が正しいことを述べた場合は)その主張を戦略に盛り込もう。

物事を動かす人は、巧みな議論に踊らされて自信をそがれることはないし、エスカレートするプライドのぶつけ合いに巻き込まれることもない。物事を動かす人は、批判を個人攻撃ととらえれば目的意識がぼやけ、時間とエネルギーを無駄にし、アイデアを実現するよりも自負心を満たす方が重要な人として周囲に認識されてしまうことを知っている。

物事を動かす人は、プライド争いに巻き込まれてしまえば、いとも簡単に試合から放り出されることを知っているのだ。

翻訳・編集=出田静

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