新Galaxyにディスプレイ内蔵型指紋センサー、独自のFace IDも搭載

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サムスンはGalaxy Noteの最新モデル「Galaxy Note 9」を今年8月に発表するとみられているが、期待されていたディスプレイ内蔵型の指紋センサーの搭載は見送りになった模様だ。しかし、最新のリーク情報によりサムスンが来年発売予定の「Galaxy S10」にこの機能を搭載する可能性が高まった。

韓国の有力メディア「The Bell」によると、サムスンはこれまで用いていた虹彩認識による顔認識モジュールを廃止し、Galaxy S10にはイスラエル企業の「Mantis」と共同開発した3D顔認証モジュールを組み込むという。サムスンの虹彩認識の精度に関しては、これまでユーザーから不満が出ていたが、サムスンはアップルのFace IDに匹敵するテクノロジーを自社端末に搭載し、アップルを追撃する構えだ。

しかし、サムスンがGalaxy S10に投入するテクノロジーは、他にもある。The BellによるとGalaxy S10の最大の注目ポイントはNote 9で見送りになった、ディスプレイ内蔵型の指紋センサーの搭載だという。

ディスプレイ内蔵型指紋センサーは既に中国のVivoや Oppoらが実現しており、サムスンは彼らに追いつこうとしている。ディスプレイ内蔵型指紋センサーの採用により、ディスプレイのサイズをこれまでと同様(5.8インチと6.3インチ)に保ちつつ、上下のベゼルのサイズを抑え、筐体のサイズ拡大を防ぐことができる。

これはGalaxyブランドの優位性を打ち出す上において、大きなアドバンテージとなる。アップルのFace IDは認証の正確度で高い評価を得たが、iPhone Xには指紋認証のTouch IDセンサーが搭載されなかった。サムスンがアップルのFace IDと同等の顔認証システムを備え、同時に指紋センサーを搭載したとしたら、Galaxy S10は多くのユーザーを魅了する端末となるだろう。

関係筋からはサムスンがGalaxy S10を来年1月に発表し、価格が20万円にも及ぶ折り畳み式スマホ「Galaxy X」の発表は2月のスペインの「MWC」になるとの見方も浮上している。

編集=上田裕資

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