Close

PICK UP

働き方革命最前線 ─ポストAI時代のワークスタイル

shutterstock.com

これは若い人とお話していて感じることですが、これまで自分の「好き」を意識せずに生きてきた方ほど、いざ自分の好きを見つけようとしたとき、「周りに羨ましがられる」とか「認められる」ためのメガネをかけたまま、「好き」を探そうとしてしまう傾向があるのです。

今回も前回に引き続き、「好き」の見つけ方についてお話させていただこうと思います。

SNS全盛時代において、注意すべきこと

自分の「好き」を見つけていくときは、「他者の承認」を一旦脇においておく必要があります。なぜならSNS全盛の今は、誰もが共感することや承認されることに、無意識に価値観が寄っています。言い換えれば、今は自分が本当に好きなものを見つけるのが難しくなっている時でもあるのです。

しかし若い世代は、何か楽しい趣味を見つけても、それをすぐにソーシャルメディアでアピールできてしまうから、“この趣味をやってるオレってかっこいい”と満足してしまうのです。僕はそこに落とし穴があると思っています。

今は昔と違って、人が好きなものを突き詰めていくにも、無菌室にいなければならないような状況にあると思うのです。例えばインスタグラムのアカウントでは、自分のお気に入りの写真や背景画像なんかで自分をアピールできてしまうので、認められたい気持ちがより強くなっていきます。

僕は以前、この自己アピール要素を一切排除して、自分が「好き」なものごとだけをひたすら語り合うソーシャルメディアを目指そうと、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの理事を務めているチェン・ドミニクさんが製作する「シンクル」というコミュニティアプリのプロデュースをしました。

名前も四文字以内しか設定できないから匿名になるし、アイコンにはすでに用意されているものしか使えず、オリジナリティは出せません。特定の人とだけ語り合うようなメッセージ機能もなし。つまり、自分が「好き」なもののことでしか他人と語り合えない、「人」ではなく「コト」にしか向かえない設計にしたのです。

文=尾原和啓

記事が気に入ったら
いいね!しよう

LIKE @Forbesjapan

Forbesjapanを
フォローしよう

FOLLOW @Forbesjapan

あなたにおすすめ

合わせて読みたい