閉じる

PICK UP

国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

ジャガー I-Pace

100年も前から美しいクルマを産み出し続けているカーメーカーといえば、間違いなくジャガーだろう。XK120からマーク2、XJ-6、Fタイプ、XJS、Dタイプ。そしてついに潮流を変えるべく登場したEタイプは、もちろん自動車のスタイリングの頂点に立つモデルだ。

まったく新しい、ピュアEVのジャガーI-PACEは、このブランドの流れを変えるだけでなく、EVというジャンルさえも変える存在だ。ジャガーにとって、I-PACEは初のEVであり、またラインアップを増やしているクロスオーバーというジャンルの最新車種。そして、スタイリングとパフォーマンスの両方で、あのテスラに挑戦するモデルだ。

実際、1961年に当時のクルマのデザインの概念を覆した伝説のEタイプ以来、ジャガーのもっとも重要な1台と言っても過言ではない。そして、同ブランドのピュアEV用の新しい「スケートボード・アーキテクチャ」を初めて採用している。このプラットフォームは、これからジャガーが作る全てのEVに採用されていくことになるだろう。



これまでエンジン・ルームには大きなエンジンがあるものだったが、エンジンがないお陰で、デザイナーはI-PACEのフロントをよりスッキリと、カッコよくコンパクトにするという贅沢が許された。

スタンスが筋肉質でオーバーハングが短いスタイルとなったI-PACEには、今のところ敵はいない。つまり、アウディ、BMW、メルセデス、ポルシェ、さらにフォルクスワーゲンまでが参入して、やがてにぎやかになる高級SUV系EVというセグメントとはこういうものだと、I-PACEは定義してみせたのだ。

I-PACEには90kWhのバッテリーが動かす2つの電気モーターがある。つまり、モーターは前輪1つ、後輪1つという4WD駆動形式だ。このシステムは394psを発揮し、トルクは696Nmと半端なし。これで、フレームはガッツリと2.2トンもありながら、ドライバーを満面の笑顔にすることができる。

ところで、どの国や地域に住んでいるかによって航続距離の計測に差はあるが、I-PACEはヨーロッパなら現実的に298マイル、アメリカ環境庁によれば238マイルというところ。ちなみに、日本での航続距離は、450km以上になるらしい。

文=ピーター ライオン

記事が気に入ったら
いいね!しよう

LIKE @Forbesjapan

Forbesjapanを
フォローしよう

FOLLOW @Forbesjapan

あなたにおすすめ

合わせて読みたい