米調査会社ギャラップが6月上旬に発表した各国の「法と秩序への信頼感指数」ランキングによれば、回答者全体の69%が「自国の警察に信頼感を持っている」と答えた。また、「夜間に一人で出歩いても安全だと感じる」と答えた人は、全体の68%だった。治安に不安を感じる人が最も多かったのは、中南米とカリブ海諸国だった。
調査では142カ国の15歳以上のおよそ1000人ずつに対し、上記の項目のほか「2017年中に窃盗・暴行の被害に遭ったか」を質問。得られた回答を集計して指数化し、各国の順位を決定した。
その結果、指数が最も低い「最も危険な国」は、昨年に引き続きベネズエラとなった(44ポイント)。1位の「最も安全な国」は前回と同じシンガポール(97ポイント)。ギャラップはベネズエラについて、同国の経済危機の深刻さが結果に反映されていると指摘している。夜間に一人で出歩いても安全だと感じる人の割合は、わずか17%だった。
また、夜一人で外を歩いても安心だと答えた人は、米国では72%だった。その他の先進国などに比べ、低い水準となっている(シンガポールでは94%、ノルウェーでは93%)。米国では近年、警官による発砲事件が相次ぎ発生、議論を引き起こしている。それでも警察への信頼度は比較的高いものの、「安全な国」としては31位だった(84ポイント)。
以下、法と秩序への信頼感指数に基づく2017年の「最も安全な国」ランキングのうち、ベスト5とワースト5を紹介する(0~100ポイントで評価)。
1位:シンガポール/97
2位:ノルウェー/93
2位:アイスランド/93
2位:フィンランド/93
5位:ウズベキスタン/91
138位:リベリア/56
139位:ガボン/55
140位:南スーダン/54
141位:アフガニスタン/45
142位:ベネズエラ/44