創造力を高める6つの方法

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創造力は学ぶことが不可能なものだと、多くの人は考えている。「天性の才能」などといった抽象的な素質から生み出されるものだと思われているのだ。だがもし、創造力は鍛えることができる、と言われたら?

実は創造力は、生来の素質よりも修得可能なスキルに近い。創造力を"基本的な前提に基づいて概念を拡張する能力"とするなら、こうした類いの外挿行為はパターンの観察に依るものであり、従って鍛えることが可能なものだと言える。

スタンフォード大学の起業プログラムを率いるティナ・シーリグ教授は、ビジネス・ニューズ・デーリーの記事で、このコンセプトをこう分析している。「中核となるのは、さまざまな視点から問題を観察し、概念同士を連結・結合し、旧来の仮定に挑む能力。これらは、熟達するのに修練を必要とするスキルだ」

では、誰でも創造力を高めることのできる方法を探求してみよう。

1. パターン認識を練習する

創造力を鍛えるひとつの方法は、観察対象のパターンを認識することだ。例えば、推理小説を何冊も読むと、使われるモチーフの数は限られていることに気づき、同じような設定の物語の結末を予測できるようになるだろう。

もちろん、パターンを見出す速度が他より速い人もいる。しかしパターン認識能力は、数学や自然、芸術を学ぶ過程でさまざまな方法で鍛えることができる。

2. 楽器を学ぶ

楽器と、音楽を奏でる際の心身の協調作業は、創造力を高める。ピアノなどの楽器の基本的な指使いを修得するための練習は、大きな効果につながる。

創造力と音楽の練習との関係は、十分に実証されている。著名人ではアルバート・アインシュタインやオリバー・サックス、パウル・クレーなど多くの人が、自らの成功の一因は音楽に触れたことだったと語っている。

3. チェスをする

チェスが最も創造性の高い趣味だとは思えないかもしれないが、チェスには、駒のさまざまなポジションが生み出す驚くべき奥深さがある。序盤、中盤、終盤の全てに再現可能な特定のパターンがあり、各パターンを融合することで創造性の高い戦術が可能となる。

また、チェスプレーヤーは雄弁さ、独創性、柔軟性の点で他の人々に勝ることが、複数の研究で示されている。
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編集=遠藤宗生

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