映画体験を革新する「ドルビーシネマ」 英国7カ所で開設へ

Syda Productions / shutterstock

ドルビーラボラトリーズは先日、英国の映画館チェーン「オデオンシネマズ」と提携し、今後の数年間でイギリスに7カ所以上の「ドルビーシネマ」対応映画館を開設するとアナウンスした。

ドルビーの最新シネマ技術であるドルビーシネマは、最先端の映像技術「ドルビービジョン」と立体音響技術の「ドルビーアトモス」を採用し、映画鑑賞に最適化されたシアターデザインが一体となった劇場。

オデオンシネマズは英国において初の、ドルビーシネマ体験が可能な映画館を導入する。そこではドルビービジョンによる高コントラストで質の高い映像が鑑賞可能で、頭上を含むあらゆる方向から音が鳴り響く、ドルビーアトモスのサウンドの迫力が体感できる。

また、劇場内のシートはゆったりとリクライニング可能な仕様で、空間デザインや座席アレンジメントにも映画鑑賞に最適な工夫が盛り込まれている。

筆者は過去数回にわたりドルビーシネマで映画を観た経験を持つが、いずれも素晴らしい体験だった。一度でもドルビーシネマを体験すると、通常の映画館では物足りなくなってしまうのが唯一の難点かもしれない。

オデオンは英国のどの劇場にドルビーシネマを導入するかをまだ明らかにしていないが、関係筋によるとロンドンのレスター広場の劇場がその一つになるという。同社はプレスリリースで次のように述べた。

「今回の取り組みは英国の映画業界に革新をもたらすことになる。オデオンがイギリスにおいて初のドルビーシネマを導入する映画館チェーンになることは非常に光栄だ」

ドルビーは今回の発表と同時に、ドイツでも初のドルビーシネマ対応映画館をミュンヘンにオープンすることを明かした。

ドルビーシネマは2014年にオランダで初めて導入され、その後ヨーロッパ各地や米国のAMC系列の映画館に導入された。日本では今年4月に松竹マルチプレックスシアターズがドルビーラボラトリーズとの契約の締結を発表し、年内にさいたま市大宮の「MOVIXさいたま」に第1弾を投入する予定だ。

編集=上田裕資

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