高額の販売価格による買い控えが懸念されたが、アップルの業績は今年第2四半期(1~3月)も予想を上回る好調を維持。同社の時価総額は確実に、1兆ドルの大台超えに向かっている。
ただ、そうは言っても一部の国では、iPhone Xはやはり高額で、なかなか手を出すことができない。スイスの銀行大手UBSは先ごろ、世界各国の主要都市でiPhone Xの購入代金を稼ぐためには何日間の労働が必要かを調べ、結果を公表した。各都市で15の職業に従事する労働者の平均賃金から、1日当たりの労働時間を8時間として必要日数を割り出した。
同行によると、平均年収が世界で最も高額のスイス・チューリヒでは、およそ5日間働けばiPhone Xを買えるだけのお金が手に入ると考えられる。また、ニューヨークで必要な日数は6.7日だ。
それほどの日数がかかるのかと思った人は、ナイジェリア最大の都市、ラゴスでiPhone Xを買いたいと願っている人のことを考えてみてほしい。ラゴスは世界で最も成長著しい都市の一つで、アフリカ大陸で最も人口密度が高い大都市圏にある。そのラゴスでは、iPhone Xを購入するには133日間の労働が必要だ。
世界各国の主要都市でiPhone Xを購入するのに必要な平均労働日数は、以下のとおりとなっている。
・ ラゴス(ナイジェリア)/133.3日
・ ナイロビ(ケニア)/72.2日
・ リマ(ペルー)/48.2日
・ 北京(中国)/39.3日
・ モスクワ(ロシア)/37.3日
・ ヨハネスブルク(南アフリカ)/36.4日
・ ドバイ(アラブ首長国連邦)/13.4日
・ テルアビブ(イスラエル)/12.7日
・ ロンドン(英国)/11.3日
・ 香港(中国)/9.4日
・ ニューヨーク(米国)/6.7日
・ チューリヒ(スイス)/4.7日