気難しい社員どう扱う? 3つの対処法

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1. アナリシス・パラリシスを認識する

アナリシス・パラリシスとは、「分析によるまひ」のこと。リベラルアーツを専攻した人々は、あらゆることを過度に分析することで有名だ。私の会社の従業員は言語・視覚のスペシャリストであるため、精神的な筋肉を使いたがってしまう。

だがビジネスでは時に、過度に分析しても問題を解決できず、貴重な時間を無駄にするだけだ。一定の時間を取って問題点を見つけ、解決策について話し合い、実行すること。間違っていることも多くあるかもしれないが、行動が行動を呼び、解決へと導いてくれるだろう。

2. 話題を変える

あからさまにやる必要はないが、話題を変えることでいかに即座に人々のものの見方が改善することに、あなたも驚くことだろう。イーヨーが事務所で文句を言っていたら、思いがけない差し入れをしたり、皆で休憩して面白いユーチューブ動画を観たりしてみよう。

私の会社にはギターとバスケットゴールが置いてあり、誰もがちょっと演奏したり、スリーポイントシュートを決めたりして、文句を言う代わりに集中して活動できるようにしている。

3. イーヨーをプロジェクトの責任者にする

私が妻マリサと婚約していた頃、サンフランシスコからカーメルまで、パシフィック・コースト・ハイウェイを、いつも楽観的な私の父と一緒にドライブしたことがある。マリサは車に酔い、景色を楽しめずに具合が悪そうにしていた。

父は停車し、マリサに運転するように言った。マリサは全く気が乗らなかったが、とりあえず同意すると、5分も経たないうちに吐き気を忘れて周囲の景色により気が配れるようになった。

責任を与えられると、対象を完全に新しい観点から見られるようになる。ほとんどの会社では、文句を言う人を責任者に据えないが、これは根本的にその人を信頼していないからだ。相手を信頼すれば、その人は目を見張る成果を達成してくれるだろう。

イーヨーが前向きになったからといって、あなたの会社の問題が無くなるわけではない。プーさんはきっとどこかの穴にはまるだろうし、ピグレットは臆病なままで、ラビットは学者ぶってうるさいままだろう。それでも、イーヨーを傍観者にしてはいけない。上手くマネジメントすれば、イーヨーですら立派なチームメンバーになれるのだ。

編集=遠藤宗生

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