気難しい社員どう扱う? 3つの対処法

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私の番組制作会社フィルマテリア・スタジオでは長年に渡り、数十人ものリベラルアーツ系人材を採用してきた。中には本当に並外れた人材もいれば、それほどでもない人もいる。

私たちは常に、従業員に対して必要なツールや、自分なりのやり方で成功を導けるような自由裁量を提供するよう努めてきた。私は「この人のために働きたい」と自分が思えるような上司になろうと努力してきたのだ。

起業家にとって、自発性はもはやDNAの一部であり、顧客や同僚が自分のために何かをやってくれるなどと期待はしない。自分でやるべきことをやり、素晴らしいパートナーや従業員を見つけて十分な報酬を与え、相手が自らの義務を果たすことに頼る。

私は、誰もがこのDNAを持っているわけではないことを学んだ。従業員の中には、問題は他の人が解決してくれると考える人もいる。ビジネスを「くまのプーさん」の世界で例えれば、どんな会社にもイーヨーのような社員がいるのだ。


「くまのプーさん」のイーヨー(右)(tanuha2001 / Shutterstock.com)

皆さんも心当たりがあるだろう。問題が起きても決して自分の非を認めず、想定外の課題が発生しても決して責任を引き受けないタイプだ。

こうした人は、モチベーションの高い人が問題解決に費やすのと同じ時間を使い、責任を回避し怠惰を正当化する。常に悲観的で、腕を組み、その場に突っ立って、「だから言ったのに」と口にしたり、心の中でつぶやいたりする。

イーヨータイプの人は、私にとって腹立たしいほど対処し難い。自分から責任を取り、問題を解決し、称賛を受ければいいところを、なぜ何もしないことを正当化するのだろう?

私は当初、イーヨータイプを採用してしまうのは、人材を見極める経験が浅いからだと思っていた。それも一つの理由だったかもしれない。というのも、年を追うごとに、自分の会社ではこの問題は減ってきたからだ。

だが今も、こうしたイーヨータイプをあらゆる場所で見かける。普段は自発的な従業員ですら、イーヨー的な思考に陥ることもある。リベラルアーツ系人材は時に最も厄介で、目前の仕事を終わらせるよりも、仮定に基づいた議論を展開する名手であることがある。私は、自社内のイーヨーへの対処法として、次の3点を考案した。あなたにも役立つものがあるかもしれない。
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編集=遠藤宗生

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